患者さんのことをいちばんに考えられる看護師になりたい。

S.K さん健康科学部 看護学科 3年生

2014年10月27日更新

Q.あなたが大学生活で力を入れて取り組んでいることを教えてください。

A.今、私が力を入れていることは、約半年間続く実習です。看護学科の3年次には看護領域別にそれぞれの病棟実習があり、実際に入院しておられる患者さんを受け持たせていただきます。その患者さんにとって何が必要なのか、短い期間の中で何ができるのか、日々臨床の場でさまざまなことを経験し、学ばせていただいています。

Q.実習中に特に印象に残っている出来事やエピソードを教えてください。

A.実際に入院されている患者さんは会話でコミュニケーションがとれる患者さんばかりではありません。特に、3週間の老年実習で受け持たせてもらった認知症の患者さんの場合、話しかけても別の話をされたり、無表情で気持ちが読み取れなかったりと、コミュニケーションの難しさを痛感しました。

Q.実習を経験していくなかで自分自身が変わったこと・成長できたことがあれば教えてください。

A.はじめはコミュニケーションの難しさを痛感した認知症の患者さんですが、拒否されても反発されてもあきらめずに向き合っていくなかで、その患者さんのクセがわかってきました。そこから少しずつ心を通わせていくことができるようになりました。あたりまえのことですが、患者さんは一人ひとり違います。患者さんそれぞれの個別性を尊重しつつ、その人に合った看護を提供すること、そして患者さんを観察することの大切さ、自分の価値観を押しつけてはいけないこと、などなど日々学ぶことばかりです。

Q.今後、チャレンジしたいと思っていることや、上記の活動以外に力を入れている活動を教えてください。

A.私は広島から京都へ出てきて、いろいろな人と出会うことで輪を繋げていくことの大切さを学びました。京都学生消防サポーターや、近隣の児童館でのボランティア活動などに積極的に参加し、自分から出会いを繋げて、視野を広げていきたいと思っています。 実習においては、まだはじまったばかりでこの先もっと大きな壁にあたることもあるかもしれませんが、くじけずに目の前にいる患者さんのことをいちばんに考え、がんばっていきたいと思っています。