6月10日(土)に、大学教育学会第39回大会のラウンドテーブル「アクティブラーニングの組織的導入の意義とその効果」で事例報告を行いました。
本ラウンドテーブルの目的は、個人レベルではなく組織レベルでアクティブラーニングを導入してきた2つの大学による事例を紹介し、その意義と教育効果に関する報告をもとに、組織としてアクティブラーニングを導入するあり方について議論することです。
本学からは、「短期大学に適したアクティブラーニングの組織的導入」のタイトルのもと、①組織的導入に至った背景、プロセス、②組織的導入を行った科目のカリキュラムにおける位置づけ、 ③組織的導入の効果と課題、の3点を報告しました。
特に③で話題にした、「総合的評価提示システム」について関心を持っていただきました。これは、各科目の到達目標の達成度からディプロマ・ポリシーの達成度を定量的に評価する本学科独自の評価システムです。本学の課題のひとつとして「アクティブラーニングの導入は、ディプロマ・ポリシーの達成につながっているのか」という意味での効果検証がありますが、このシステム導入により学習成果を可視化されることで、教育効果の検証に取り組みが促進されます。アクティブラーニングの組織的導入と学習総合的評価システムにより、学生が何ができるようになったのかを可視化する到達目標型教育への転換を目指したいと思っています。
小山 理子