学生ブログ
2015.06.18エクステリアプラン講座で芦生の森に行ってきました ライフデザイン学科1年 Y.H
5月30日(土)、担当の石橋先生の引率で京都大学の研究林「芦生(あしう)の森」へ行ってきました。エクステリアやインテリアで使われる樹木、主にブナ、トチノキ、ミズナラ、キリ、クルミなどを実際に見るという目的です。
芦生に到着して、石橋先生のインテリア仲間の方々も加わっていただいて、約4時間の登山開始です。山の中は、もちろんトイレはなく、そして携帯電話は電波が入らず、ずっと圏外の状態でした。ひたすら林道を歩き続け、途中で面白い樹木に次々と出会いました。
最初は「ヤマボウシ」です。アメリカから送られた「ハナミズキ」の仲間とのこと。白い花が印象的でした。住宅の庭によく使われているそうです。次に木の皮のにおいをかぐと湿布薬のにおいで、とてもびっくりしました。「アズサ」という名だそうです。
写真の中でしか見たことがなかったものばかりなので、実際に目の前にしてみると、それぞれの木の特徴がはっきりとわかり、質感も大きさもすべてが理解することができたのでとても感動しました。
ブナ原生林に入ると、本当にここは道なのかと思ってしまうような道で、私が想像していたよりもかなり過酷な登山でしたが、なかなか経験することができない場所へ行き、大自然の中お昼ご飯を食べ、丸一日、自然と向き合うことができました。
ブナの大木の前でみんなの集合写真を撮りました。またトチの大木は5人が手をつなぎ、やっと周囲を囲むことができるほどの巨木で、びっくりしてしまいました。
ブナは主に脚物家具に使用され、トチノキはテーブル、ミズナラはウイスキーの樽に使われるほか、高級家具やフローリングに、キリは日本国内でとれる木材としては最も軽く湿気を通さず、火にも強く割れや狂いが少ないという特徴があり、特にタンスに使用されています。クルミは「ウォールナット」と呼ばれ、木質は重硬で衝撃に強く、強度と粘りがあり、狂いが少なく加工性や着色性も良いという特性を持ち、高級家具に使用され、アメリカ合衆国大統領の指揮台や、アメリカ合衆国最高裁判所のベンチに使用される高級木材となっています。
せせらぎを渡ったり、丸木橋をおっかなびっくりしながら渡ったり、とても大変でしたがそれ以上に、新緑を満喫し、とても貴重な一日となり、楽しむことができました。ありがとうございました!
先生のコメント
快晴に恵まれた土曜日、「エクステリアプラン講座Ⅰ」と「インテリア計画」の合同授業で、京都大学の芦生研究林に行ってきました。エクステリアプラン講座では、造園に使われる樹木がどのような場所にどのように生育するかを確認するため、インテリア計画では、住宅やインテリア・家具に使われる高級木材が現実に生育している環境を確認するために出かけました。
Y.Hさんは名前の中に「樹」があり、文字通り樹木が大好きで、造園関係に興味を持っていますね。造園や住宅に使われる樹木を目の当たりにして、自然をぐっと身近に感じる体験をし、今後の勉強に大いに役立ったのではないかと思います。