京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 食事のマナーについて学びました ライフデザイン学科1年 E.K

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食事のマナーについて学びました ライフデザイン学科1年 E.K

shokumanners_11月21日(土)「地域連携実践演習Ⅱ」で、京都タワーホテルにて食事のマナーについて授業がありました。「地域連携実践演習Ⅱ」は、学生提案型授業の1つで、今年度は「マナー」をテーマとしました。訪問のマナー、公共のマナー、冠婚葬祭のマナーなど、さまざまなマナーについて学生が自ら調べるだけではく、自ら講師となってグループワークの実践も取り入れながら授業も行うというものです。今回の食事のマナーは、その総まとめとなるものでした。


実際にいただいたメニューは、前菜にスモークサーモンと生ハムのサラダ仕立て、かぶとジャガイモのスープ、鱸(すずき)のポワレ バルサミコソース、牛フィレ肉 リヨン風チーズ焼き、苺のティラミスとガトーショコラです。


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食事のマナーでは、ナイフとフォークの持ち方やスープの飲み方など、どうしてそのようなマナーができたのか、歴史の解説も交えて学ぶことができました。例えば、今では扉から遠い席が上座、近い席が下座となっていますが、昔は敵が襲ってきたときに扉に近い人が倒れたのを察して、扉から遠い人がすぐに逃げられるようにということから、そのように決まったそうです。

shokumanners_4フォーク、ナイフ、スプーンも食事ごとにどれを使えばいいのか迷うものですが、外側から順番にというのがマナーになっています。これも「そのほうが取りやすいから」というシンプルな理由からできたことを知りました。





shokumanners_5部屋に入る前からコートを脱がなければならないことや座る位置について、訪問のマナーなどの授業で学んだはずなのに実践することができなかったので、実際やるのとやらないとでは全然違うものなのだなと改めて実感しました。何より、料理は楽しんで食べることがテーブルマナーの基本であるということを、この食事実践を通して改めて学ぶことができました。



shokumanners_6食事が始まったときには少し緊張していましたが、ホテルの講師の先生のお話はとても分かりやすく、料理もすばらしく、楽しみながら食事のマナーを学ぶという初めての体験で、とても充実した1日になりました。

先生のコメント

相場先生

E.Kさん、半年間の授業お疲れさまでした。この「地域連携実践演習Ⅱ」は、マナーについて、学生が自分たちで調べて自分たちで授業をするという究極のアクティブ・ラーニングとも呼べるものでした。毎回、ユニークな授業手法を展開してくれて、私たち教員も大いに楽しめました。また楽しんだだけではなく、マナーを理解するためにはその成り立ちからの歴史を調べ、地域・国ごとの違いなども調べ、時間・空間の広がりの中で考えることが必要だということも学びました。

今回の食事実践は、授業全体のしめくくりとしても大いに意義のあるものとなりました。最初イスに座るとき、みんな上座、下座について聞いていたことをすっかり忘れていましたね。実践の大切さを改めて理解できたと思います。ホテルの講師の先生の話は、E.Kさんも書いてくれているように、1つ1つのテーブルマナーについて、その歴史から解説していただいたのでとても分かりやすく、説得力のあるものでしたね。マナーとは、思いやりの心が長い歴史をかけてそれぞれの所作として整理されたものだということを改めて実感できたし、それこそが授業全体のまとめにもなるかもしれませんね。

通常、食器の音を立てるのはマナー違反だと言われています。しかし、講師の先生はその師から「フロアでサービスを提供するものにとって、お客様の出される食器の音はレストランのBGMだと思いなさい。一方、私たちの立てる食器の音は雑音です」と教えられたということでしたね。サービスのプロの心構えを端的に表現したいい言葉でしたね。私個人としても、1つうんちく話が増えたと喜んでいます(笑)。