京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 江戸時代にタイムスリップしたような学外見学でした! ライフデザイン学科2年 N.I、R.Y

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江戸時代にタイムスリップしたような学外見学でした! ライフデザイン学科2年 N.I、R.Y

eigamura17月4日(土)、テーマパークについて学んでいる「世界のテーマパーク論」の学外見学で東映太秦映画村に行きました。京都にはテーマパークといえる場所があまり無いのですが、観光施設の中でも、ここは特別なテーマパークとして子どもでも楽しく昔の時代風景を学べて遊べる場所だと思います。




一歩足を踏み入れるとそこはもう映画の撮影所の一部です。今回私たちは大道芸、江戸時代の生活風景、時代劇の撮影シーン、時代劇の撮影の裏側を映画村の方に教えていただきました。



eigamura2私たちがまず見学したのは「中村座の大道芸」で、演目は「ガマの油売り」です。ガマの油とは江戸時代に使われた傷薬のことで、傷を負った部分にすぐ塗ると血が出ないという特効薬のような傷薬です。傷薬として使われるガマの油ですが、刀に塗ると不思議なことに全く切れなくなることを面白い口上とともに実演していただきました。




eigamura4続いて「おもしろ学習館寺子屋」にて江戸時代の生活体験を学びました。当時実際に使っていた刀を持たせていただきましたが、予想をはるかに越える重さでした。昔の人はこの重さで刀を振り下ろしていたことを想像すると、相当な腕力がないと扱えるものではないなと思いました。





eigamura10刀以外にも小判の価値についても教わりました。小判1枚が今の金額でいうと8万円の価値があったことに驚きです。その小判が大量に入った千両箱を、テレビの時代劇等で有名な盗賊・鼠小僧は担いで屋根上を走っていたというのですから、昔の人は腕力以外に体力もあったということですね(笑)。




他には、石と石をこすり合わせてその摩擦で火花をおこして、ろうそくに火をつけたり、ご飯を炊いたりと、当時の日々の生活には欠かせない石である火打ち石も実際に見せてもらいましたが、本当に火が出たので驚きました。


eigamura11次に時代劇の撮影現場を見学できるという「ロケーションスタジオ」に行きました。そこで時代劇の撮影の裏側をライブで見ました。実際に使われている小道具やセットの仕組み、雪を降らせる時にはその雪を泡で表現していたりと、今まで知らずに見ていたテレビの時代劇の裏側や苦労を知ることができました。今度、時代劇を見るときは、そのあたりを気にして見てみようと思います。 




eigamura6最後に、俳優さんと一緒に村内を回る「おもしろ散策ツアー」を体験しました。私たちが歩いている映画村の中自体が撮影の場所になっていて、さまざまな作品の撮影に使われています。例えば、有名な映画では「大奥」や「るろうに剣心」などの撮影が行われたそうです。同じ場所を何回も別のシーンで使うため、植えてある木が動かせるようになっているということも、案内役の俳優さんの説明で知りました。



eigamura8季節が変わるシーンでは桜の木に植え替えたり、柳の木に植え替えたりと、自由が利くようになっているようです。短い一本道で両脇に家がある場所でも柵の太さ、色、形がすべて違うようになっています。それも1つの場所で何シーンも撮れるように工夫がされています。僅か30分近くの散策ツアーでしたが、知らないことばかりの貴重な時間でした。




映画村での見学は印象に残る場面が多々あり、ここでしかできない体験がたくさんできました。お化け屋敷などのアトラクションもあるので、老若男女問わず一日中楽しめる場所です。みなさん、ぜひ友だちや家族同士で遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

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先生のコメント

同行した職員の小柴さんのコメントです。

東映太秦映画村とっても楽しかったですね。ロケーションスタジオでは、テレビでは見られない撮影の手法を紹介してくださったり、俳優さんが案内してくれるツアーでは撮影の裏側を教えてくださったりと、驚きの連続でした。カツラが水についたら二度と使えなくなるので、カツラをつけて水場に落ちるシーンでは、あ~30万円(カツラ1台の値段)が…となるそうです。

普段楽しく見ている映画の世界を、実際に見て・聞いて・体験して…、映画を作ることがどれだけ大変なのか実感できました。そして、人を楽しませるために努力を惜しまない俳優さんやスタッフの方たちからは、日本人として大切なおもてなしの心を教わりました。