2015年度 京の結び乙女(むすびめ)

他大学の地域振興モデルを見学しました

2015年8月7日

京の結び乙女(むすびめ)は、右京区地域の魅力の再発見を試み、コミュニケーション等をキーワードに人と人の結びつきがその土地の元気さを決定づけると考えて活動を続けていますが、自分たちが知らない土地で同様の取り組みを行う他大学の活動を知ろうと、8月7日の夕刻、京都市東山区の西福寺で開催される『熊野観心十界図 地獄絵絵解き』に行ってきました。
当日は、このお寺はもちろん、隣接する六波羅密寺や六道珍皇寺のあるこの界隈全体がその昔、葬送の地としてこの世とあの世の境目であり、盂蘭盆を前にしたこの時期はあの世から還ってくる「お精霊(しょうらい)さん」がこの辺りを通るという信仰のもと、その魂を迎えるために人々は六道珍皇寺に参詣し迎え鐘をつく「六道まいり」の初日ということもあり10日までの4日間は夕方から夜にかけて賑わいます。
西福寺では、その盂蘭盆会の起源を描いたとされる地獄絵の絵解き(解説)を毎年されていたところが近年途絶え、これを復活させたのが同じ京都の大学に通う学生の皆さん。縁もなかった京都の街で、こうした活動を続ける力はいったいどこから出てくるのか。何を目指し、どんな活動をしているのか。地域振興の面もある今回のイベントへの参加はそうしたことを感じ取ることが目的です。
おかげで地域振興は名所旧跡や土地ばかりでなく「人」そのものも大きな魅力であり、私たちが活動する右京区は東山区とは成り立ちも違いますが、そこに住む多くの方々からその土地の魅力を見いだすことができるのではないかと再認識することができました。
お地蔵さん探訪をはじめ、歴史を紐解きながら、まずは「興味あるコト・モノを探し、一つひとつ研究と行動を積み重ね、あれこれ想像し仮説を導き出し、現地に赴き、そして考える」そんな結と乙女の活動が、どんな人との出会いに繋がるのか、どんな発見に結びつくか、今後がとても楽しみです。

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