2014年度 日本の伝統美「和のテイスト」研究会

第5回目 自分で着付け ~浴衣・半幅帯を着こなそう~

2014年7月1日

今回も自分で着付ける体験学習、お気に入りの浴衣と帯を持参した人もあれば、実家まで取りに行けなかった、これから買おうかと。。。などの事情により、大学のものをチョイスする人ありと、着付けの始まる前から浴衣や帯の色・柄談義で賑やかな空気でした。メンバーは学部学科もいろいろですが、すっかり仲間意識もできてきたようです。

資料に書いてある手順はもとよりですが、それ以上に大切なのが先生たちのワンポイントアドバイス。布の扱い方のコツや力加減など、「体験して納得」ということばかり。前回の教訓を活かして、「帯は締めすぎたらあかんよ~」の声も掛け合い、今回は全員が帯結びを前から後ろへ無事”回転移動”成功!思わず笑顔でした。着付けができて、みんなの口から一番に出たのが他の人の帯結びへの賞賛でした。

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お互いの反省点を言い合ったり、こんなところでも仲間意識の高まりを感じます。

せっかくですので、正座をして”美しいご挨拶の所作”のお稽古へ。「背筋を伸ばして、指をそろえて膝の前で三角形を作って静かに上半身を伏せましょう。。。一、二、三の間(ま)をおいて、顔から上げずに上半身を起こしましょう」とのアドバイスを受け、一同おしとやかにご挨拶。美しい身のこなし、忘れないでほしいですね。

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続いては、本学所有の婚礼衣装の見学です。華やかな打掛姿のための一つひとつのきもの・小物などを、資料と現物を観て解説を受けました。「白無垢」「打掛」「本振袖」など現在の和装の婚礼衣装の歴史や変遷、意味、ルール、TPOなど、知れば知るほど魅力的なことばかり。日本人の感性と美意識の素晴らしさを、改めて実感する内容でした。次回は、学生モデルへの婚礼衣装の着付けを見学します。

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第4回目 自分で着付け ~浴衣・半幅帯にチャレンジ~

2014年6月13日

今回から自分で着付ける体験学習がスタート、この日もあいにく大事な学校行事と重なってしまい、始まって以来の少人数でしたが、みんながんばりました。

この日着付けを体験したメンバーは、身長差が結構ありましたが、浴衣(きもの)は基本的にはフリーサイズ、腰の紐1本の位置を上げ下げするだけでちゃんとピッタリサイズに!! 袖の丸み以外は布(反物)を全部直線裁ち・直線縫いにして構成されているきものを、曲線である人間の体に沿わせて美しく着付けられるのは、まさに日本の伝統文化そのもの。そこに、これまた直線の帯をさまざまな表情の帯結びにして組み合わせる日本人の美意識と感性。少しづつ体得してもらえたら。。。

次回も浴衣の「着付け」を学びます。また、本学所有の婚礼衣装を持ち込み、打掛・引き振袖をはじめ身にまとう一つひとつの名称・役割など、細かな解説を聴きます。
晴れやかな衣装との出会いをお楽しみに!!

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第3回目 待望の着付け体験

2014年5月30日

いよいよ待望の着付け体験が始まりました。ただ、この日しか設定できなかったので、大事な学校行事と重なってしまった人が多かったようで申し訳なかったですが。。。

まずは、きものの名称を知らないと、ということで、先生が浴衣を広げて「ここを袖丈、ここを身八つ口と言います」などの説明、これに応えて皆さんが資料に名称を書き込むという流れ。それにしても「オクミってどんな字?」⇒「衣へんに任ですよ~」とか、「ユキって?」⇒「衣へんに行ですよ~~」などが飛び交い、学生たちにとって普段聞き慣れない漢字が多いこと。ますます、しっかりと覚えなければいけませんね。

浴衣着付け体験では代表して2名がチャレンジ。浴衣のどこをどう持って、どう動かすかについても、先ほど覚えた名称が早速役立ちます。知念先生からのワンポイントアドバイスを視て聴いて、何とかかんとか。一人で着付けるため、帯結びを体の前でつくって、いざ後ろへクルリと回すはずが。。。動かない!先生と二人がかりで「せ~の!」と掛け声をかけ息を吸い込みお腹をひっこめ、やっとこさ完成。力いっぱい締めてはいけないことが、身をもっての体験ができたようです。手加減、きものの扱い方、一つひとつが経験によってわかるもの、できるだけ積極的に稽古をして、きものを体に”馴染ませて”ほしいものです。

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次回はいよいよみんなで浴衣で「着付け」を学びます。何事も基礎・基本が肝心、浴衣を着て涼しげに歩けるよう、今のうちにいい汗をかいておきましょう!!

第2回目 課題のディスカッション

2014年5月16日

期日までに課題を提出しながらも、この日欠席になってしまった人もあり、10名の参加でグループ発表のためのディスカッションをしてもらいました。

テーマ①のグループは「女性のきものの歴史・変遷」について。縄文時代~平安時代と、平安時代~現代までの2つのブロックに分けて発表、生活様式や政治情勢・経済事情、美に対する価値観などを概観できたようでした。また、時代ごとの装束の画像を映し、襲(かさね)色目、晴れ・褻(け)の装束の違いなど、今回欠席だったテーマ③のグループの「きものの季節感・用途(TPO)」の内容を補足しながら学習しました。

テーマ②は「浴衣の種類(染め・素材など)」。このグループは一番の大所帯で、自身でも浴衣が来られるようになりたい!という人たちも多く、交代で発表してくれました。
キーワード、気づいたこと、勉強になったことなどを書き込む用紙には、きもの姿の女の子(自分自身?)の イラストで解説する人も。なかなか個性的な表現方法でしたが、楽しく学べたようです。

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次回はいよいよ皆さん待望の浴衣の「着付け」です。浴衣を持ってる人が持っていない人に「私のを貸してあげるよ」と声を掛けたり、和気藹々の雰囲気で次回に向けてのお話に花が咲きました。

第1回目 活動報告

2014年4月25日

本年度デビューの学Boooとして、果たしてどのくらいの参加があるかと心配していたら、なんと17名も来てくれました。
まずは、これから1年間一緒に学んでいく仲間との顔合わせののち、「日本の伝統美」に自分が何に一番興味をもって参加したかを発表、みんなしっかりと目的意識をもって来てくれたことがわかりました。

きもの文化を知りたい、きもの着こなして茶道や伝統文化の知識も深めたい、着付けを覚えて自分で着付けたい、和装のブライダルを学びたい、和柄のデザインをしてみたいなどなど。。。
でも、教えてもらう、受け身だけではもったいない、せっかくなので自分たちでいろいろ調べてみましょう。ということでグループに分け、それぞれのテーマについて次回までに調べてもらうことに。次回はグループの発表です。「先生、パワーポイントにしてきてもいいですか?」とプレゼンへの意欲の感じられる人もいて、心強い限りです。

「和・研」ではこれからさまざまな場面に皆さんをいざない、ホンモノに触れ、世界に誇れる日本文化の素晴らしさを体験してもらう予定です。小さなテーマだけに留まらず、広い視野で日本の伝統美を学び、よりステキな女性になってほしいと願っています。