2つの相関係数の差の有意性判定の公式

- 独立した2標本 -

 2つの相関係数に差がないという帰無仮説を検定します。この場合、2標本は独立であると仮定します。相関係数の分布は n が大きければに変換( 変換表)して正規分布(標準正規分布表)に近似させることができます。その検定公式は以下のとおりです。

z'1,z'2z 変換した の値

例 A学部150人、B学部120人に通学時間と出席回数の相関を求めたところ =0.29、2=0.5となった。この2つの相関に有意な差はあるでしょうか。

答え 相関係数をzに変換すると、z変換表を参照して、 =0.29は 1=.30、2=0.5は2=.55となります。

 このz=-2.0179を標準正規分布表で調べると、0〜-2.0179の範囲は約0.4778となります。これは正規分布の中心から左側に47.78%を占めることになるので、この値より外側の割合は50%-47.78%で2.22%となります(片側検定)。これを両側検定にするため、2倍すると4.44%となり、棄却域の5%未満であるため、この2つの相関係数は有意な差があることがわかります。

 EXCELによる「2つの相関係数の有意差検定」をダウンロード

 

引用:住田幸次郎 1988 初歩の心理・教育統計法