2014.12.11

シンポジウム「女性の社会進出が求められる時代のアクティブ・ラーニング」を開催しました

司会はキャリア形成学科1年生が務めました

11月29日、本学にて、文部科学省「大学教育再生加速プログラム(AP)」の採択(大学・短期大学部)を記念し、本学が目指す教育プログラムへの理解を深めていただく機会として、教育関係の方、行政機関の方、企業関係の方、高校生・保護者の皆様、一般の方を対象にシンポジウムを開催しました。

冒頭、一郷 正道学長より開催のご挨拶の後、第1部として、文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室長の猪股 志野氏をお招きし、「大学教育とAP」と題した基調講演を行いました。
講演では、少子化・高齢化の進展およびそれにともなう経済成長の鈍化等、日本が向き合わなくてはいけない状況や、諸外国の成長戦略における高等教育の役割、今後の成長戦略における大学教育の役割について解説いただき、日本の再生に向け一人ひとりの生産性の向上や付加価値のある人間の育成が重要であるとお話しいただきました。
また、AP採択校となった本学に期待することとして、1.学長のリーダーシップのもと全学が一丸となった取組、2.計画の確実かつ迅速な実施、3.補助金期間後の継続に向けた計画、4.学内外への普及広報活動、5.企業や社会からの評価を受けての改善、6.成果の上がる補助金の正しい執行の6つの項目が挙げられました。

続いて、土居 淳子教授(本学キャリア形成学科 学科長)、相場 浩和教授(本学短期大学部 学部長)から、APで採択となった本学大学・短期大学部の取組についてご紹介した後、「APと京都光華エンロールメントの新たな展開」としてAPを全学水平展開するEM・IR活動の推進について、水野 豊副学長からお話いたしました。

第2部では、村山 和生氏(ベネッセ教育総合研究所 高等教育研究室 VIEW21大学版編集長・コンサルタント)コーディネートのもと、「主体的学びを促進する人材育成」と題したパネルディスカッションを行いました。
パネリストとして、北竹 康浩氏(株式会社ワコール ダイバーシティー・キャリア支援室 キャリア支援課 課長)、田中 健二氏(京都府立 南陽高等学校教諭)、成松 秀夫氏(PMI日本支部地域サービス委員/大阪市地域公共人材[ファシリテーター])、山下 仁司氏(ベネッセ教育総合研究所 高等教育研究室 主席研究員・チーフコンサルタント)にご登壇いただき、企業・高等学校・地域・大学教育の立場から社会で求められる女性の育成について、各現場での現状報告や、大学教育に期待することについてご意見をいただきました。また、会場からもたくさんのご意見やご質問をいただき、教育現場の立場として京都光華での取組事例を基に、本学から土居 淳子教授、相場 浩和教授も加わり、ディスカッションを展開しました。

このパネルディスカッションを通じて、企業・高等学校・地域ともに、「自主性がある人材」「主体性を持った人材」など求める人材像は共通しており、今後そのような人材を大学で育てるために、ゴール(ディプロマポリシー)を明確に設定できているかが重要であると締めくくられました。

大学/短期大学部では、AP採択となった取組を学長のリーダーシップのもと全学一丸となって取り組み、アクティブラーナーを育成することにより、女性の社会進出が求められる時代において、社会で活躍できる女性の輩出を目指してまいります。

 

※ 文部科学省「大学教育再生加速プログラム(AP)」には、全国の国公私立大学・高専より250件の申請があり、46件が採択され、本学は同一法人内で2つ同時に採択されています。
※ 本学では、これまでに、「エンロールメントマネジメントによる総合的学生支援」「ラーニングコモンズによる学習支援」「学修マネジメント教育の推進」「社会人基礎力を育成する授業30選への採択」などさまざまな取り組みを実践し、高い評価を得ております。