2015.04.06

看護学科の学生2名が朗読 桜舞う東本願寺で

~法要テーマ「戦後70年 ― 全戦没者追弔法会」~

戦後70年という節目の年を迎えた本年、東本願寺では、戦争で命を奪われたすべての人たちにあらためて思いを馳せ、非戦を誓うべく4月2日「全戦没者追弔法会」が厳修され、本学看護学科3年生の瀬尾美空さん・筒井詩織さんが「追弔の偈(うた)」を朗読しました。

 

全戦没者追弔法会とは、明治期以降、宗祖親鸞聖人の仰せになきことを仰せとして語り、戦争に協力してしまったことで、遺族のみならず、近隣アジア諸国の人々に計り知れない苦痛と悲しみを強いてきた私たちの宗門が、これらに対する懺悔の思念を旨として、「賜った新年の智慧をもって、宗門が犯した罪責を検証し、これらの惨事を未然に防止する努力を惜しまない」という「不戦決議」の誓いを表明したものです。

 

本学看護学科は、看護職の基本となるおもいやりの心を育む「仏教看護」を身につけた看護職の養成をしています。

1年次では、「仏教の人間観」。2年次では、「仏教看護論」・「ターミナルケア」を受講します。

今回、追弔の偈(うた)の題名が、「戦争にいのちを奪われたあなたが方よ」で”いのち”に関わる内容だということから、命に寄り添う現場に携わる専門職の養成を行う看護学科から大学の代表として、2名が選ばれました。

 

青空が広がる春の東本願寺は観光客も多く、参拝者数1,500名が訪れた御影堂で、落ち着いて参拝者へ語りかけるように話す声は、静寂に包まれた木造のお堂へ響き渡りました。

 

朗読をした瀬尾美空さんは中学校時代の友人に寄り添った経験から、将来看護師の経験と知識を備えもつ養護教諭を目指しています。

また筒井詩織さんは、「看護師になる」夢を叶えるために、中学校時代に本学看護学科に入学することを決めていたようです。

二人は、それぞれ明確な目標と、将来携わる「人」を具体的に描き学んでいます。