2015.06.20

「生きているだけで価値がある」シンガーソングライター:松田陽子さん語る

6月19日、しとしと雨が降る京都。

この日取材したのは、「ライフデザイン総論Ⅰ」。
受講生は、ライフデザイン学科1回生。

講師は、本学客員教授のアーティスト:松田陽子さん。
シンガーソングライター・セミナー講師・MCとして活躍されています。
松田さんは、子宮頸がん・うつ病を克服し、国連UNHCR協会・協力委員として、世界の難民支援や児童虐待防止、また子宮頸がん検診啓発などさまざまな活動を展開されています。

すべての女子が病気になる可能性がある「子宮頸がん」。

自身の体験を元に、検診の重要さ、病気の恐ろしさ、病気から得た新たな考え方などをお話されました。

アメリカ留学で直面した価値観。
「相手が何を選ぼうが、それは相手の大切な個性」

病の宣告をされて感じたこと。
「明日が当たり前にくるとは限らない」

生きるか、子宮を取るかの選択を迫られた時。
すやすや眠る幼い我が子を見て感じたこと。
「我が子の寝顔を見ることができる当たり前の幸せ」

自身の闘病中、友人に言われた
”逆境を乗り越えてあなたなら変われる”という言葉。
そして見えた生きる意味。
「宿命を使命に変えて生きる」

もし友達が元気がないなら声を掛けてあげよう。
「どうしたの?大丈夫?何かあった。」

親の目線で伝えたい言葉。
「あなたは愛されているんだよ」
「あなたが本当はかわいくて仕方ないんだよ」

今日帰ったらぜひしてほしいこと。
「家族にありがとうと伝えてください」


講演中は、すすりなく学生の姿。
講演後は、本音を話し涙が止まらない姿。
その友の顔を見て、涙する優しい仲間。

「大丈夫だよ、よく話してくれたね」
松田さんに肩をポンポンとしていただき、安心した横顔の学生。
大粒の涙がこぼれています。

最後に最高の笑顔で笑ったライフデザイン学科の学生達。

それはが今日を生きる学生の等身大の姿であり、
それぞれが何かを感じ、その瞳は強く、澄んでいました。

松田陽子さん、心揺さぶられるお話をありがとうございます。

 

松田陽子さん 公式ホームページ