2015.10.22

ロコモドクター 劉 和輝 医師、右京区 西田哲郎区長が本学に来校されました

10月15日(木)、健康栄養学科 健康スポーツ栄養専攻3年生対象、栄養教育論実習(担当教員:岡本 秀己 教授)において、NHK、民放など数多くのメディアにご出演、ご活躍されている金井病院 劉 和輝 医師を講師としてお招きし、「ロコモティブシンドローム」についての講義をしていただきました。

ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)とは、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態のことを指します。つまり、ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態のことで、進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。

講義では、ロコモの予防や地域健康増進についてのお話や、さらに、ロコモ予防運動を推進されている右京区区長 西田哲郎氏とともに、ロコモ度をチェックする実習(片脚または両脚で決まった高さから立ち上がれるかどうかで、下肢の筋力を測る「立ち上がりテスト」、歩幅を測定することで、下肢の筋力、バランス能力、柔軟性などを含め、歩行能力を総合的に判断する「ツーステップテスト」、からだの痛みや日常生活で困難なことがあったかなど25の質問に答えてロコモ度を調べる「ロコモ25」)を行い、非常に実のある講義をしていただきました。

まだ若いからロコモとは無縁だと安心していても、実習をしてみると意外とロコモ度チェックにひっかかる学生が多かったことから、劉医師は「いつまでも自分の足で歩き続けていくために、若いうちからの運動習慣が重要である。ロコモを予防することは、自分の寿命をのばすことにもつながっていく」とお話され、本講義を締めくくられました。

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