2016.01.25

京都西川の展示会に、学生が考えた商品の試作品と販促宣伝物が展示されました

産官学連携プロジェクトe」では株式会社 京都西川と連携し、学生が「商品企画チーム」と「販促宣伝企画チーム」とに分かれ、1年をかけて取り組んできましたが、1月4日から開催された京都西川の新春展示会に、学生たちが考えたふとんのカバーリングの試作品(4種)と、桜の天然成分を生地に加工した寝具ブランド「サクラフィール」の販促宣伝物が展示されました。

「商品企画チーム」のテーマは「働く女性のための寝具」の企画で、年齢やキャリアを重ねても、女性らしい可愛い装いをたいせつにしたいという想いを、眠るという究極のプライベートな時間に生かしたいというコンセプトで、リボンやレースの装飾を上品にあしらったカバーリングをデザインしました。自分の母親など身近な働く女性の声を聴いたり、インターネットや雑誌などでトレンドを整理し、徐々に作りたい商品のデザインの方向性を決めていきました。平面のデザインスケッチから実際の立体物にするために、生地の種類を調べたり配色を考えたり、初めての経験ばかりでいろいろ戸惑いもあったようですが、試作品を目にして感慨もひとしおだったようです。

「販促宣伝企画チーム」のテーマは、「サクラフィール」というブランド名から連想させる春だけではなく、四季を通して販促できるような宣伝物の制作でした。桜の花びらだけをモチーフにするとどうしても春のイメージが強くなりすぎるので、メインのイメージイラストは、遠景としての桜の木と鳥をモチーフに、自然という大きな世界観を表すことにしました。
制作物は、あまり大きなものは置けないなどの制約が多い売り場の中で、小さくても目を引くように、飛び出す絵本からヒントを得たイメージイラストを浮き出すようなデザインを考えました。
また、もうひとつのタイプの制作物は、ジャバラ状にして横や斜めからでも色などが見えるように工夫しました。こちらのチームも、今まで販促宣伝物のことをあまり考えたことがなかったようですが、売り場やそこに置かれている制作物に気をつけて見るようになったようです。

この取り組みでは、京都西川の若手社員の方から多大な協力とアドバイスをいただき、企画案を実際に現物化することができました。学生たちもその交流を通して、社会を知るよい機会になったものと思われます。