2016.05.19

第49回光華講座を開催しました

5月14日(土)本学徳風館6階小講堂において、第49回光華講座を開催いたしました。

今回の光華講座は、真宗文化研究所と看護学生団体ION関西支部ION‐westとの共催で、長倉伯博氏(善福寺住職)を講師にお招きし、開催いたしました。

看護学生団体IONとは、看護学生のみで構成され「つながる@ナース」というコンセプトのもとで、看護学生のキャリアへの縦の繋がりと、学校間を超えた看護学生同士の横の繋がりを作るために2011年に東京で発足された学生団体です。日本各地4つの支部があり、その中の1つ関西支部(ION‐west)は昨年度発足しました。その看護学生団体ION関西支部ION‐westの初代代表となったのが本学看護学科3年生の高田彩加さんで、高田さんは今回自身がとても尊敬している長倉先生を講師に招き、本学で講演会を催したいという熱い思いから自ら企画を持ちかけ、働きかけ、真宗文化研究所との共催により今回の光華講座が実現いたしました。

まず、本学一郷学長より挨拶があったのち、高田さんから長倉先生のご紹介がありました。長倉先生は、地元鹿児島で「鹿児島緩和ケア・ネットワーク」を立ち上げ、僧侶の立場から医療チームの一員として終末期の患者やその家族のケアに取り組んでおられます。さらに、その経験から全国の宗教団体や大学等で宗教と医療の終末期医療における協働を呼びかける講演活動を展開されています。また、本学看護学科で非常勤講師としても教鞭をとられています。

当日は、多くの一般の来場者に交じって、看護学科や健康栄養学科の学生も多数参加いたしました。

講演では、長倉先生が病院にいる僧侶として医療者と共に患者やそのご家族の「いのち」を見つめてこられた経験をもとにご講演いただきました。「病棟に仏教がある雰囲気があっても不思議ではない病院を作りたい」と、これまでに病院で出会われた方々のエピソードをお話しくださいました。来場者のなかには涙を流しながら講演に聞き入ってる場面も見られ、とても貴重な時間となりました。