2017.07.20

レインボープロジェクト「現場での多職種共働のお話を聴こう!」が開催されました

6月14日、本学学習ステーションにおいて「多職種を知ろう!レインボープロジェクト第4回 現場での多職種共働のお話を聴こう!」が開催されました。

レインボープロジェクトとは、健康科学部(健康栄養学科、看護学科、医療福祉学科)に所属する学生が学科の枠を超えて集まり、それぞれが目指す職種についての理解を深め合うこと、さらに学内で医療・福祉系の専門職を目指す学生同士のつながりを深める目的で、学生たちが自発的にプロジェクトとして立ち上げた活動です。この日は約20人の学生たちが参加しました。

今回は「介護老人保健施設 茶山のさと」より、管理栄養士、調理師、言語聴覚士の方々をお招きして「介護老人保健施設での多職種共働の取り組み~おいしい嚥下調整食を目指して~」というテーマでお話していただきました。
茶山のさとでは、平均要介護4という比較的医療ニーズの高い利用者さんも多く、開所時より多職種共働を実践されています。「おいしい嚥下調整食」を提供するために、利用者さんたちの歯や呑み込みの状態に合わせた調理法を用い、さらに、やわらかさ・味・栄養面・見た目・食べやすさにも気を配ったきめ細かな調理を行っていると解説いただきました。
まとめに、多職種共働に必要なものとして、それぞれ講師の方から学生たちにメッセージをいただきました。

言語聴覚士 石田さん:
「管理栄養士、言語聴覚士のバックグランドは今まさに、皆さんが過ごしている学生時代に培われています。それぞれのバックグランドを理解して一緒に働くということが大切です。」

管理栄養士 床井さん:
「一人ではできないことが、他の人との協力によって何十倍の成果が現れる。そのために勉強だけでなく日々の生活や人とのつながりを大切にしてほしいです。」

調理師 辻さん:
「信頼される専門職者になってください。そうすることによって、お互いの専門性を活かした仕事ができます。」

講演終了後、学生から嚥下調整食の作り方や利用者さんの家族との関わり方について、活発な質疑応答がなされました。参加した学生からは「調理師という仕事の大切さがわかった」「茶山のさとの嚥下調整食の素晴らしさに感銘を受けた」などの感想があがりました。
今回、多職種共働の現場の声を聞いて、学生たちは自分たちが目指している姿を具体的にイメージし、考えることができた貴重な時間だったのではないでしょうか。