今年も春を迎え、暖かく桜が美しく咲く日に入学式が行われた。

３月の東日本大震災では、我が国は甚大な被害を被り今なお行方の分からない人々もいるなか、このように毎年と同じことができることは本当に幸せなことだと思った。

新入生にどのように時間割を組んだらよいかなどの履修に関わる指導の方法は、学科教員が総動員であたるなど、かなり手厚いやり方で取り 組んでいる。

今年は今までよりこじんまりした規模の人数でクラス編成が組まれたこともあり、履修指導にあたった一日だけで、クラスアドヴァイザーと学生と の距離は一気に近づくことができたように感じた。

ただ一方ではこのような手取り足取りの対応が、将来彼らが巣立って行く時にプラスとして働くのだろうか、 という思いもあるが。

これからこの新入生達と過ごす４年間が、これまでの学生達と変わらず、自由に何かに真摯に取り組んだ時間だったと思えるような時であって欲しい。

石谷　みつる　（2011年4月26日）