京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース こころのキャラバン隊活動初日!

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教員コラム

こころのキャラバン隊活動初日!

心理学科「こころのキャラバン隊」の活動で高知市鏡中学校訪問に行ってきました。「こころのキャラバン隊」は、大規模な災害を始めとして心に大きなストレスを抱えることになった時に、折れない心、しなやかな心で乗り切るようになるために、心理学で培った知見を生かした減災教育活動です。

鏡中学校金井伸也校長に高知龍馬空港まで出迎えて頂き、まず、校区にある地滑りのあった場所まで連れて行って頂いてその修復の様子を見ました。かなりの急斜面に対面するように数軒の家があり、地滑りの時はかなりの恐怖があったことが伺えました。

鏡中学校は現在は全校生徒26人の小規模校ですが、かつてはソフトボール全国大会で3度優勝したこともある開校75年の歴史のある中学校とのことでした。名前から察することができるよう、地域はかなり昔からの歴史ある風土(平家の落人の開いた村)の地域のようで、有名なのは「太刀踊り」とのこと。真剣を使った演舞らしいです。

鏡中学校は「郷土への誇り」と「将来の夢に向かう」という2つを教育目標に掲げておりさまざまな取り組みをしておられるようでした。最も近い高校は「高知市立高知商業高校」で野球やソフトボールでは全国優勝したこともある常勝校です。

子どもを地域の宝物として大切に育てたいという地域の方々の思いで溢れていることも伺えました。ちなみに中学校の裏側も斜面になっており、草刈りが大変とのこと。「まむし」が出るので地域の人の応援なしには草刈りも難しいとの話でした。
 
当日は、まず3年生と一緒に給食を頂いた後、5時間目、授業参観として「道徳」の時間の後、6時間目に「レジリエンスー折れない心を」の講演をしました。保護者の方々や地域の人たち、高知市教育委員会の人権支援課の方も来てくださり、話を熱心に聞いて頂きました。

特にストレスマネージメントの実習は地域のみなさんも一緒にやって下さるなど好評でした。中学生も「グラウンディング法」を「トトロの木の体操」と呼んでくれるなど、しっかり受け取ってくれました。助手として「葉っぱを持った大トトロ」を連れて行って良かったです。

レジリエンスについてはさまざまな構成が考えられていますが主に「気持ちのコントロール」「楽観性」「進取性」であること、「祈りとユーモア」の力で「過去は変わらないが、今を少し変えよう」と伝え、ちょうど1時間となりました。

徳田 仁子(2017年1月18日)