京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 大学院「心理臨床一泊研修会」

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教員コラム

大学院「心理臨床一泊研修会」

平成26年9月11日(木)と12日(金)の二日間にわたり、大学院の「心理臨床一泊研修会」を行いました。

大学院の臨床心理学専攻では、授業のなかで日常的に事例検討を行っていますが、これは臨床心理士になるための最も重要な訓練の一つといえます。「心理臨床一泊研修会」は、この事例検討を中心に、泊りがけで親睦を深めつつ集中して研修を行い、外部から先生もお招きして、心理臨床についてより学びを深めようという企画です。

今回は京都大学大学院教育学研究科教授の桑原知子先生をお招きしての研修会となりました。事例検討会では、丁寧でわかりやすく、かつ刺激的で柔軟な発想からの貴重なコメントをいただき、大学院生にとっては普段の授業とはまた違った新たな発見があったのではないかと思います。

会場は昨年と同じく、京都市左京区にある旅館、「白川院」でした。東山を借景とした本格的な山水庭園と数寄屋造りの建物をもつこの旅館は、京都らしい風情のある、本当に気持ちのいい場所で、お庭を眺めながら座っているだけで頭が冴えわたってくるような感じがありました。旅館のホームページによると、お庭の作者は小川流と呼ばれる独自の造園術を創始した小川治兵衛という人で、他に山県有朋の別邸「無鄰奄」、平安神宮の「神苑」、西園寺公望の「清風荘」、円山公園などの作品があるとのことです。お料理もおいしくて、皆喜んでいました。

この研修会は大学院を修了して様々な現場で臨床心理士として活躍している卒業生の、卒後研修の場でもあります。今回も卒業生が参加してくれて、在学中の大学院生や研究生にとってもよい刺激になったことと思います。

今西 徹 (2014年10月2日)

事例検討会の様子

旅館の山水庭園