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教員コラム

ホームカミングデイ

秋も深まり、肌寒さとともに楓やイチョウの葉も一段と色めいてきました。11月14日と15日の二日間、京都光華女子大学は学園祭でとても賑わっていました。本学の学園祭は、この季節の華やいだ心象を反映してか、『あかね祭』と呼ばれています。今回のテーマ(?)は、「あかね祭へレリゴー 来ないなんてダメよ~ダメダメ~」ということで、これまでで最大の36店舗が出店したほか、大東駿介さんのトークショーや、NONSTYLE他5組のお笑いライブが行われ、2日間で約2500名の来場者があったようです。

さて、『あかね祭』と重ねるようにして、各学科では毎年『ホームカミングデイ』を行っています。『ホームカミングデイ』とは、本学の卒業生に母校に帰ってきてもらって、友人や先生と再会し旧交を温める日のことです。心理学科は昨年度に初めての卒業生を出したばかりですが、それ以前は人間関係学科(平成13年4月~平成25年3月)という名称だったので、実際にはほぼ10年にわたって多くの卒業生を出してきました。自信をもって仕事をしている人もいれば、離職した人、新しい勉強を始めようとしている人、結婚して子育て中の人など、当然ですが卒業後の歩みは十人十色です。卒業生の話を聞くことは、私たちにとっても励みになります。

大学の4年間はこれから経験する人たちには非常に長く感じるかもしれませんが、大学生活は人生のほんの一部にすぎないことも事実です。卒業して社会に出ると、学校とはまた違う種類の勉強が待っていますし、日々学ぶことの連続です。とはいえ、大学時代はこれからの人生にいろんな影響を与えていく4年間です。卒業後、思い出の詰まった玩具箱の中から時々取り出して、そういえばあんなこともあったと懐かしく思う4年間。辛いときや心が折れそうなとき、立ち止まって、今の自分をそこに照らし返す鏡になったり、何かの指針を与えたりしてくれる4年間。そういったものに、大学での経験は卒業後も変化し続けていくと思っています。そして、1年に一回、京都が最も美しく装うこの季節に、ふと思い立って母校に帰ってきてくれる卒業生のことを、学科教職員一同、楽しみに待っております。

長田 陽一 (2014年11月24日)

学科懇親会の様子