先日、7月7日の七夕に、何かお願いごとをされましたか？

七夕ではありませんが、
「一瞬の流れ星に向かって願い事を3回唱えられるということは、
それだけいつもそのことを考え、行動し、心に思っていることなので、叶う」という話を聞いたことがあります。

私はというと、短冊に書くとしたら・・・「健康第一」と書いてしまいそうです。
私は健康心理学を勉強・研究しています。
健康心理学では「健康」を広く捉え、身体の健康、心の健康、社会的健康に関することを扱います。

世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)では、下記のようなことが述べられています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
（健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。）

また、
The extension to all peoples of the benefits of medical, psychological and related knowledge is essential to the fullest attainment of health.
（健康を完全に達成するためには、医学、心理学や関連する学問の恩恵をすべての人々に広げることが不可欠です。）

とも書かれています。

すべてが満たされた状態、完全な健康、というのを達成するのはなかなか難しく、それを目標にすると少し苦しいかもしれません。しかし、微妙なバランスを取りながら健康な”方向”へ向かうこと、その人の実現しうる最適な健康状態に近づくことは大切で、そのために心理学を役立てられたらと思っています。

神庭　直子　（2015年7月9日）