京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 『育つ心・育てる心』の心理学(平成27年度特別公開講座)

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『育つ心・育てる心』の心理学(平成27年度特別公開講座)

11月14日(土)、地域連携推進センター主催の平成27年度特別公開講座が行われ、心理学科の教員2名が講演を行いました。

当日はあいにくの天候でしたが、44名の皆様のご参加を賜りました。誠にありがとうございました。

今回の講座は、『育つ心・育てる心』をテーマとし、二部構成でお届けいたしました。

まず第1部では、徳田仁子先生が、「のびやかな心を育てる・・・幼児~小中学生へ」と題して、心理社会的発達に関する理論のご説明や、スクールカウンセラーおよび親子教室でのご経験から、親や周りの大人が子どもたちのためにできること、関わり方のヒントをお話しくださりました。

次の第2部では、藪添隆一先生が、「思春期・青年期の心・・・出会いのコミュニケーションをとおして」と題して、学校教員、教育相談、心理カウンセラーとして、青少年との出会いの中で印象的であったコミュニケーションについてお話しくださりました。

お二人の先生方が共通して取り上げられていたことのひとつに、「不登校」がありました。

徳田先生は、
「不登校は誰でもかかる“こころの風邪”、本当にこころが休めるような工夫(好きな食べ物・好きな音楽・好きな気晴らし)をして 時には休めるようにしたり、第三者(カウンセラーなど)に話すのも ひとつの方法」とおっしゃっていました。

藪添先生は、
「不登校を見守るという姿勢が重要ですが、親にとって、我が子が不登校になったときの驚き、ショックは、やはり大きなもの。」として、親の気持ちの理解やサポートの重要性もお話しくださりました。

子どもは社会で育つもの、家庭や学校の責任のみならず社会全体で関心を持ち考えていくことが大切だと思いますが、今回の講座で、具体的なヒントや事例のご紹介から学びを得たのはもちろんのこと、お二人の先生方の子どもや青少年に対する温かい姿勢やお人柄から多くのことを学ばせていただきました。

参加者の皆様はとても熱心に耳を傾けてくださり、また、積極的にご質問いただき、皆様とご一緒に考えることのできた講演会となりました。誠にありがとうございました。

心理学科では次年度から保育士養成課程(申請中)を予定しております。
子どもに関わる現場に必要な理論・知識や経験を得て、“子どものこころのSOSを適切にキャッチしサポートできる保育士”、“子どもの心を育てる保育士”の養成を行って参ります。