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「第3回京都神経心理懇話会(研究会)」の開催

12月3日、本学にて研究会が開催されました。この会は京都市内の勉強会のうちの二つが12月に合同で行っているものであり、今年で3回目になります。

「神経心理」という言葉を初めて目にする方も多いと思いますが、この学問は「脳の損傷(脳卒中など)と人間の言動(言語・記憶・行為など)の関係」、例えば、左の脳が損傷された人が失語症になった場合、その言語症状を脳の損傷部位との関係から考えていくものです。

言語聴覚士(ST)にとって、とても大事な学問であり、STは症状の評価だけでなく、その対策(訓練内容)も考えていきます。

今年は経験5~6年目の若い2名のSTが、自分が担当した患者さんの症状を報告し、皆で考察しました。その後、精神神経科、神経内科の医師から、それぞれ「脳損傷後に生じる情動の障害の理解に向けて」、「表情筋麻痺・笑い泣きの神経機序と神経心理学」が講演されました(難しいタイトルですよね。。)。

神経心理学は、STだけでなく、医師を含めた多様な職種がそれぞれの職種の視点を活かして考えていくものです。

研究会は午後から夕方まで行われましたが、積極的な議論がされて、とても有意義な会となりました。