合格者の皆さんへ

教員からのメッセージ


<渡邊 俊之 >
合格おめでとう。心理学
言語聴覚士は、言葉がうまくしゃべれない、言葉がうまく聞き取れない、あるいは食べ物がうまく食べられない人たちのリハビリを援助する、とてもやりがいのある仕事です。人と関わる仕事がしたい、人を助ける仕事がしたいというあなたを迎えて、ともに学び成長できることを願っています。言語聴覚士として仕事をしていく上で、患者さんの性格や行動様式、感情や動機づけ、学習や記憶の能力などを把握するために、心理学的な素養を身につけておくことも大変有益です。


次に紹介する本は心理学への入門書として好適です。興味のある章から始めて、来春までにじっくり読んでみることを勧めます。

鹿取廣人ほか編 心理学(5) 2015年 東京大学出版会

 

<小田 健一郎 >aruzya-nonnnihanatabawo
合格おめでとうございます。
入学して目指される言語聴覚士は、”話す”、”聴く” というコミュニケーションに重要な機能に加えて、”食べる”という、これもまたヒトの生命、人生の質にかかわる機能を対象とします。

障がいをもった方々と日々向かい合ってその機能の改善を図ることは非常にやりがいがあり、是非天職としていただきたい。

わたしのお薦めの本は、「アルジャーノンに花束を」です。
最初の数ページは読みづらいですが、・・・・・・その後は、お楽しみです。

 

 

 

<中嶋敏子>ヘレン・ケラーはどう教育されたか
合格おめでとうございます。
進む道筋が明確になって、すっきりした気分でしょうが、それとともに、これまでの高校生活への名残惜しさもあることでしょう。名残惜しいという気分も存分に味わってください。そのときしか味わえない気分ですから。

「言語聴覚専攻に入学するのが、待ちきれない!」という人は、その勢いで、「ヘレン・ケラーはどう教育されたか(明治図書)」という書簡集を読んでみませんか?
ことばやことばの獲得の本質が理解できると思います。
奇跡の人
「奇跡の人」という
DVDを見るのもいいですね。もう市販されていないようですが、図書館やレンタルショップには置いてあるかと思います。

 

希望と、そして、ちょっぴりの不安を抱えて入学してこられるのを、お待ちしています。




<瀧澤 透>
言葉なんかおぼえるんじゃなかった合格おめでとうございます。

言葉なんかおぼえるんじゃなかった

言葉のない世界

意味が意味にならない世界に生きてたら

どんなによかったか

・・・・

言葉なんかおぼえるんじゃなかった

日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで

ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる

ぼくはきみの血のなかにたったひとりで掃ってくる

(田村隆一 「帰途」)

この詩は言葉の持つ意味を逆説的にとらえたものです。私たちは言葉によって世界を意味のあるものにし、言葉によって想像を働かせます。その想像は時には私たちを喜ばせ、時には悲しませます。言葉とは奥深く不思議なものです。来春から、皆さまは本校の言語聴覚専攻で言葉に関することを多く学びます。その過程で言葉の持つ奥深さや不思議さを共に学んでいきましょう。



<松田芳恵>
合格、おめでとうございます。孤宿の人
来春からの大学生活に、期待と不安が混ざり合ったような、そんな気分ではないでしょうか。私が大学に合格した時のことを、思い出します。

さて、皆さんは、言語聴覚士という職業人を目指して、光華に来られるものと思います。でも専門学校ではないので、大学生としての生活も、もちろん楽しんでほしいと思います。最後の学生時代となる方がほとんどでしょう。この時代に得た友人というのは、きっと人生の宝物になるでしょう。
1冊の本をめぐり議論して、夜明けを迎えることもあるかもしれません。

私のおすすめ本は、宮部みゆきの「弧宿こしゅくの人」上下(新潮文庫)です。


人を見る、理解する、信じるとはどういうことかを、改めて考えさせられます。無垢な子供の心で人を見たら、今まで知っていた人も、違って見えるかもしれませんね。

そして、入学までに、ぜひ、新聞を読む習慣をつけていただきたいと思います。世の中では、どのようなことがニュースになり、どのような議論がなされているのかに、関心を持ってほしいと思います。人は社会の中で生きています。好むと好まざるとに関わらず、社会との関係を避けては通れません。ならば、積極的に社会を知ってみましょう!人に関わる仕事に就く人は、その人が生きてきた、そして、今生きている社会にも、目を向けてほしいと思います。では、大学で待っています。 



<関 道子>                   
合格おめでとうございます。子どものからだと言葉
大学での勉強や生活を楽しみにされていることと思います。大学では勉強も大切ですが、サークルやアルバイト、ボランティア活動などいろいろな経験を通じて、新しい仲間を作り、交流を深める4年間にしていただければと思います。

皆さんが目指す「言語聴覚士」は、「ことば」を扱う仕事です。入学される前に、「ことば」についての本を何冊か読んでみてはいかがでしょうか。

わたしが推薦する本は、「子どものからだとことば」(竹内敏晴著 晶文社)です。ことばが持つ性質について、このようなことが書かれています。

「話しことばというものは、呼吸、声のひびき、からだの動き、そこから生まれてくるリズムと一つになって、初めて意味もまた十全な姿を表してくる」
人間がことばを獲得する過程を勉強する前に、知っておくといい内容だと思います。ことばあそびうた
この本の中で紹介されている、「ことばあそびうた」(谷川俊太郎著 福音館書店)を、声を出して読んでみるのもいいかもしれません。楽しいリズムの詩が並んでいる本ですが、ぜひ声に出して、さまざまなことばのリズムを楽しんでみてください。

それでは、4月のご入学を楽しみにお待ちしています。

 


<高井 小織>
合格、おめでとうございます。
あなた方が胸を張り、瞳を輝かせて入学する春の日を心待ちにしています。

言語聴覚士になるための勉強は、大学入学後の専門的分野の科目が重要であることはいうまでもないのですが、勉強の基盤はもっと広くてあたたかいものだと思います。今のあなたを振り返り、今までの自分をかたちづくってきた人間関係や社会をもう一度見直したり、今のあなたのことを書き綴ったり。また毎日会う親しい友人だけでなく、ちょっと隣にいる人にあいさつをしたり、会ったことのない国の人に思いを馳せたり。
大学入学まで
の月日をただ漫然と過ごさずに、何かしら「問い」をもって、言葉や人間について活動してみてください。

ボクシング・デ-


私のお薦めの本は『ボクシング・デイ』 樫崎茜著 講談社文庫
ボクシングって、格闘技ではないのですよ。西洋でクリスマスの次の日にプレゼントの箱(box)を開ける日のこと。柔らかな文体の小説で、小学校の「ことばの教室」に通う女の子が主人公です。あなたがこの子のそばにいたら、どんな声掛けをするでしょう。



もう一冊は『日本人の知らない日本語1~4』蛇蔵&海野凪子
日本人の知らない日本語マンガのシリーズです。文句なく面白い。そして日本語について考えさせられます。
言葉は変化していくものだけど、私たちが使っている言葉を外から見ると…?

         
受験のときよりもひとまわり心も頭も大きくなったあなた方と
出会う日を心待ちにしています。