京都光華女子大学

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講演会「福島原発事故」を開催しました

12/01/27 13:16

 

IMGP9650_use.jpg1月13日、短期大学部主催のシリーズ講演「伝統文化の講演・こころの講演」の一環として、安斎育郎先生(安斎科学・平和事務所 所長)を講師にお迎えし、「福島原発事故」というタイトルでお話しいただきました。講演は、まず「平和とはどういう状態か」という問いかけから始まりました。そして、さまざまな事例を紹介しながら、平和とは戦争がない状態というだけでは不十分であり、「一人一人が生き生きと自分の力を発揮できる世の中」でないと平和とは言えないこと、その点からすると、福島原発事故後の今の日本の状況は平和とはとても言えないという点を指摘されました。放射線の影響には、確定的影響と確率的影響があること、それぞれの意味についてわかりやすく説明していただきました。特に、確率的影響については、その数値の意味を科学的にしっかりと理解し、「理性的に怖がる」ことが大事であり、そういう態度で臨めるかどうかが、今私たち自身に問われている試練でもあるのだという話をされました。

 

IMGP9651_use2.jpgさらに、事故後、4度にわたり福島に行って放射能の測定をしてこられた体験を話され、また、日本の原発開発についてもリアルな歴史の一端について話がなされました。最後に、原発の危機はまだ続いているのであり、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」にせず、今後の原発政策について考えることの重要性を強調されました。特に、何十何百世代も、価値を生み出さない放射性廃棄物の管理を未来に委ねるというようなことをしていいのかという問題提起をされました。また、電力節減型の生産・流通・消費のあり方、個々人の日々の節電のための工夫についても話されました。

 

人のだまされやすさの説明のために手品を披露されるなど、難しい原発事故の問題をわかりやすく説明していただき、参加者全員、原発事故後「私たちはどう生きようか?」ということを考える十分なきっかけになった講演会でした。