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教員コラム

本を読むことと生きること

中島らもという面白い作家がいました。もう亡くなって11年になります。

明るいおっちゃんである私ですので、今では誰もが信じてくれないのですが、高校時代に、友人が自ら死を選ぶという悲しい体験があります。多感な時代だったので、自分の中で友の死を乗り越えられずに苦しみました。

数年後に、何気に読んだのが『中島らもの明るい悩みの相談室』という本です。その中にある

”ただこうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。”

という言葉が私の中にストンと入りました。
難しい言葉でなく、普通に生きることの大切さを感じました。それから、彼の本をたくさん読みました。

皆さんも、自分の好きな作家の本を一杯読んで、人生を色づけてください。