京都光華女子大学 看護福祉リハビリテーション学部※ 福祉リハビリテーション学科 社会福祉専攻 ニュース 人を支えることとは?~「わたしは小石になりたい」と語る土肥いつきさんから学ぶこと~

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人を支えることとは?~「わたしは小石になりたい」と語る土肥いつきさんから学ぶこと~

11/8(火)、「出会いが世界を広げていく -トランスジェンダー生徒交流会からの発信―」と題して、外部ゲスト・土肥いつき先生をお迎えし、トランスジェンダーに関するお話を伺いました。

土肥先生ご自身も当事者でもあり、高校の先生をされながら、学校現場で居場所を失う子ども達の姿に触れ、性的違和を感じ、社会の中で生きにくさ、しんどさを1人で抱えがちな人たちの交流の場を創り出してこられました。 

そもそも大前提として、性は男と女の2つだけではありません。
身体、心、好む服装、好きになる異性がどうなのか? によって性には多様なバリエーションがあります。
ですが、現実的には男と女に仕切られた枠組の中に我々は線引きをされ、暮らしています。
特に、学校現場では、制服に代表されるように、性的違和を感じる子ども達の逃げ場はありません。

先生はそんな子ども達の相談に乗り、対話を通して次の一歩を踏み出す応援を続けておられます。
心に響く多くの言葉が紡がれましたが、特に、「わたしは小石になりたい」という言葉は我々、ソーシャルワークを志す者にとっても共感する言葉でした。

あくまで人生の主役は利用者であり、我々ソーシャルワーカーも小石のような存在でいいのかもしれません。必要な時傍にいて、でも、元気になれば前へ歩んでいく利用者の姿を傍で見守る小石。 

“先生は、生徒たちに対し、いつもそのような眼差しで接してこられたんだろうな”、と伝わってきました。トランスジェンダーについて、また教育者としてとしての姿勢からも、学ぶことがとても大きかった時間となりました。

土肥先生、どうもありがとうございました。