2021.03.19

3月卒業の時期となりました。

 昨年度は、新型コロナ感染症拡大のため、一同が集まっての式を行うことができませんでした。本年度は感染予防対策を十分に行い、3部制にして、3月19日大学の卒業式を光風館で行います。いろいろな制限がある中で行う式ではありますが、式を行うことができることを本当に嬉しく思います。卒業式の後、入学式までのしばしの春休みです。

3月の最後の1週間は大学院附属のカウンセリングセンターも休室期間となります。その間はケースもお休みになります。その間に新年度の準備をして新たに4月1日から始めます。

カウンセリングセンターは「子どもと女性の心により添う」相談室として地域に開かれた相談活動を行ってきました。おかげで多くの女性や母子が相談に来てくださっています。センタースタッフ(カウンセラー、ファシリテーター、事務)がすべて女性であることもあってか、面接室やプレイルームのお部屋も、女性らしい心配りの行き届いた設えとなっています。

心理面接を受ける場合、セラピストとともに、どのような部屋で面接を受けるのかという物理的環境もとても大切な要素です。本学のセンターは、ほっと安心できる治療空間を提供できているのではないかと思います。

この一年間新型コロナ感染症に翻弄された年度だったと思います。しかし、その一方で、そのような中でどのようにして心理臨床と教育を行うことができるかを真剣に模索した1年でした。新しい年度も模索が続く1年となりますが、何を中心にしなければならないかをよく考えて行っていきたいと思います。

千野美和子(2021年3月19日)