2019.12.04

正しさからリスク・コミュニケーションへ

大学院生の頃から、「人は何を正しいと感じるのか」に関心を持っていました。特に、為政者のとる「手続きの公正」について市民を対象とした調査を行い、実証的に検討してきました。その後、「人は、なぜ悪いことをするのだろう?」と考えるようになりました。当初は、犯罪行動を分析した社会心理学的研究を読んでいましたが、次第に、人を犯罪に向かわせるリスク要因や犯罪者のリスク認知に関心を持つようになりました。近年、「リスク・コミュニケーション」を研究テーマとして、消費者庁や徳島県の方々と共に食品のリスク・コミュニケーション方法に取り組んでいます。今年から、放射線のリスク・コミュニケーションについて、専門家の説明を市民にわかりやすく伝える方法を実証的に検討しています。

                                                    竹西正典(2019年12月4日)