京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 「地域連携実践演習Ⅰ」を受講して① 山中さんのお宅に民泊しました ライフデザイン学科1年 Y.I

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「地域連携実践演習Ⅰ」を受講して① 山中さんのお宅に民泊しました ライフデザイン学科1年 Y.I

8月26日(金)~28日(日)過疎化が進む高知県の嶺北地域(土佐町、大豊町、本山町、大川村)で地元の方のお宅に民泊し、活性化について考える「地域連携実践演習Ⅰ」の授業で、私は山中敏雄(としお)さん、こずえさんのお宅に泊まることになりました。民泊というめったにない経験、そして入学してから1度も話したことのない1年生と共に泊まるということもあり、最初は不安なことばかり考えていました。

minpaku2016_1_1山中家は、道の駅から徒歩1分ほどにあるブドウ農家で、移動するのが楽でした。お家に着くと、氷と書かれたのれんやアイスクリームの置物が見え、カフェも経営されているのが分かりました。また、私たちも泊まった「地蔵庵」という寝泊りするだけの施設も営業されていて、たくさんのお仕事をされているのだなと思いました。




1日目はブドウには触らず、カフェのお手伝いをしました。晩ご飯の時間になり、みんなで用意をし、楽しい時間を過ごしました。としさんの話や、こずえさんの話、嶺北の話などたくさんのお話をしました。


minpaku2016_1_3次の日、朝ご飯を食べた後、ブドウ畑に移動して、熟して黒くなっているブドウだけを収穫しました。ずっと腕をあげたままの作業で、「しんどいな~」と言いながら、作業を続けました。たったこれだけの作業でヒーヒー言っているのに、もっと長時間にわたってブドウを育て続けている山中さん夫婦はすごいなと思いました。さらに、こんな自然いっぱいのところなのに、化学農薬を使わずブドウを作っていてすごいと感じました。


minpaku2016_1_5愛情のこもったブドウは、私たちが泊まる2、3日前にテレビ番組で放送されたそうで、お客さんがたくさん来ていて、としさんもこずえさんも忙しそうでした。2人が忙しそうにしている間、私たちは摘んできたブドウを大きい粒、小さい粒に分ける作業をしました。2人で30房くらいのブドウを仕分けし、さらにその分けたブドウの粒を手作業で分けました。



minpaku2016_1_4初めは実を潰すたびにブドウのいい匂いがしましたが、だんだん鼻がマヒしてきて分からなくなりました(笑)。大きなボウルに山のように入っていたブドウの皮をひたすら剥くのは、かなりしんどい作業でしたが、終わったときの達成感は気持ちのいいものでした。このブドウは、カフェのアイスのソースになったり、手作りのジャムになります。ブドウのソースをかけたアイスクリームは、とてもおいしかったです。



minpaku2016_1_2自然がたくさんの嶺北は、すごくいいところです。最初は「ただの田舎に行くだけ…」と思っていましたが、私たちが休憩している間に、ご近所さんが遊びに来たり、蜂蜜を持ってきたと思ったら、蜂の子を持ってきて食べさせてもらったり…(笑)。また、親戚のおばあちゃんのところに行けば「あれもこれももって帰り!」と両手いっぱいになるまで、たくさんの食べ物を持たせてくれたり、決して狭くない地域でこんなにも声をかける相手がいるのが、人の繋がりが広く深い町だと感じました。私にはあまりそういう経験がないので、羨ましかったです。



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先生のコメント

今回お世話になりました 三島ファーム 山中 敏雄(としお)さん こずえさん からコメントをいただきました。

2泊3日の短い期間ではありましたが、お世話をするはずのこちらがお世話になった感が否めません。もっといろいろ体験してほしいことが山のようにあったのですが、忙しさがピークの時期にあたってしまい、ホントに大したことができず、なんだか申し訳なかったです。

でも、田舎でしか感じられないことを自分の五感で感じていただけたら、それだけでも民泊に来た甲斐はあったのかなと思います。蜂の子を食べさせられたりして、ちょっと引きぎみの子もいたでしょうけど、あれでもここの土地の人の歓迎のしるしなんです。悪く思わないでね。

私たち夫婦も皆さんに若さと元気をもらえて、とても楽しい時間を過ごすことができました。また機会があったら、ぜひ立ち寄ってくださいね。皆さん、お体に気を付けて若い今しかできないことに励んでください。3日間、お世話になりました。