京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 京都の伝統文化「能」について学びました! ライフデザイン学科1年 M.I

学生ブログ

京都の伝統文化「能」について学びました! ライフデザイン学科1年 M.I

後期集中講義「京の伝統文化を創る」の授業で9月5日(月)、10日(土)、24日(土)、10月1日(土)の4日間、京の伝統文化である「能」について学び、能の魅力を伝える「能鑑賞マニュアル」の作成を目指しました。

1日目は、能についてのイメージや疑問、知っていることをそれぞれがポストイットに書き出し、それをグループ分けしました。その後、能楽師の河村晴久先生による講義を受け、能の歴史や捉え方、表現法など、あらゆることを学びました。

2日目は、実際に能を鑑賞するため、京都観世会館へ行きました。舞台のセットや会場の雰囲気、演目の流れなど、その場に訪れてみないと分からなかった発見がたくさんありました。

kyoudentou_13日目、4日目と「能鑑賞マニュアル」の作成に取り組みました。能を観に行っての感想を話し合い、印象に残ったことや疑問に思ったことをポストイットに自由に書き出し、まとめました。それをもとに、マニュアルの構成を考え、途中で行き詰まることもありましたが、着々と作業が進んでいきました。




パンフレットの形にするため、印刷した紙をつなぎ合わせて、見やすさにこだわりました。内容は能の概要、観に行くときのポイント、クイズで能を学べるコーナーも入れました。吹き出しやイラストでキレイにまとめ、初心者でも分かりやすく、読み飽きない「能鑑賞マニュアル」が完成しました。


kyoudentou_2この講義を受講して、能の知識を得るだけではなく、マニュアルを作成していく中で、社会で必要なチームワークや実践力を身につけられたのではないかと感じ、とても良い経験になりました。能を観に行く人は、高齢者の方がほとんどで若い人が少ないので、私たちが作成した「能鑑賞マニュアル」を読んで、若い人たちにも興味をもってもらいたいと強く思いました。休み時間にみんなで描いたイラストで、みんな絵が上手なことも知れてよかったです。

先生のコメント

成瀬先生

ステキな「能鑑賞マニュアル」が完成しましたね。実際に能を鑑賞するときのアドバイスだけではなく、「能とは何か」という点まで盛り込めたのがよかったと思います。受講前は能についての知識がほとんどなかったのが、新たに能を鑑賞する人の立場に立ってマニュアルを作成できたことには大きな意義があると思います。

能楽師の河村先生の講義をしっかり聞き、ノートをとり、能を鑑賞し、それらに基づいて議論し、一つのものを作るというのはとても貴重な経験だったと思います。能についての理解が深まっただけでなく、様々な点で成長できたのではないでしょうか。

この授業で学んだことは、さまざまな場面で役に立つと思います。特に、「能とは何か」ということに関して、皆さんがたどり着いた結論はこれからの人生を歩んでいく中で大切な光をともしてくれると思います。これからもこの経験を活かして、さまざまなことにチャレンジして下さい。