京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 京の街並みを見学しました ライフデザイン学科2年 Y.F

学生ブログ

京の街並みを見学しました ライフデザイン学科2年 Y.F

kyoumachi_15月20日(土)「ライフデザイン特論」の学外授業で、京都市内にある平成の京町家のモデル住宅展示場と、祇園新橋、花見小路の昔ながらの京の街並みを見学しました。






kyoumachi_2平成の京町家のモデル住宅展示場は、昔ながらの京町家の様式を残しながらも、現代で楽しく快適に過ごすことのできる住まいとしてデザインされていました。現代建築ではあまり見られない天井の低い書院付きの茶室や坪庭があったり、夏と冬によって過ごしやすいリビングとなる部屋が分かれていたのがとても印象的でした。また家具にもこだわりがあり、机の脚が袴を表したものや、机の天板が千代紙をモチーフにしたものなど、お話を聞くだけでもワクワクする時間でした。今年の秋で住宅展示場がなくなってしまうそうなので、ぜひ訪れてみてください!


kyoumachi_3その後電車で移動し、祇園新橋、花見小路の京町家が並ぶ昔ながらの京の街並みを見学しました。こちらは中には入らずに外見を見学するという形でしたが、古くからの京都の文化を肌で感じることができました。私は生まれてからずっと京都に住んでいましたが祇園新橋、花見小路には来たことがなく、とても新鮮な気持ちでした。




軒並みももちろんステキだったのですが、個人的に印象に残っているのは「鍾馗(しょうき)さん」という入口の小屋根の上に置かれる小さな人形です。魔除けや学業成就に効果があるとされるものなのですが、一軒一軒あったりなかったりしました。後で調べてみると、それぞれデザインが違うらしく、また後日訪れて観察してみようかと思います!


kyoumachi_4今回課外授業として京の文化に触れたことによって、今まで歩いていた街並みをより京都を意識して見るようになりました。また、平成の京町家と昔ながらの京町家を比較しながら京都の文化の「良さ」を改めて感じ、京都に対する誇りや学ぶ意欲が高まりました。私はインテリアの授業も受けているので、今回学んだことを生かしつつ周りの人にも伝えられるようこの先もしっかり学んでいきます!



先生のコメント

井川先生

まだ5月だというのに真夏のような日差しの中、お疲れさまでした。平成の京町家を見学させていただいた(株)リヴさんのように、京都には伝統を生かしながら新しい試みをしている優れた企業が多くあります。2年連続でグッドデザイン賞も受賞されています。

こうした企業や人々の努力で、京都の伝統が受け継がれていくのですね。祇園新橋や花見小路は、伝統的建造物群保存地区に指定されていますが、それ以外の地区の街並みをどう保存していくのか、皆で考えないといけませんね。