京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ また一緒に学内散歩しましょうね ライフデザイン学科2年 M.N

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また一緒に学内散歩しましょうね ライフデザイン学科2年 M.N

「また一緒に学内散歩しましょうね。」

お礼のハガキの最後にその言葉を付け足しながら、私は4日前のオープンキャンパスで担当させていただいた高校生さんを思い出しました。

ジメジメとした梅雨の蒸し暑さの中始まった6月6日のオープンキャンパス。ミニ講義終了後、私は指定されたブースまで高校生さんをご案内し、いつも通りに自己紹介をしようとしました。しかしその瞬間、「あの、医療事務について聞きたいんですが。」と、高校生さん自ら話題を提供して下さり、私はそのご様子からただならぬ不安感や焦燥感を感じ取りました。

「わかりました。では医療事務について、ライフデザイン学科でどんなことができるかご説明しますね。」

私は手持ちファイルの目次から適切なページを選び、医療事務についての学びや取得可能な資格、進路などを紹介しました。私が話している間、高校生さんはとても積極的に話を聞き、たくさんの質問を投げかけて下さいました。




「やっぱり、専門学校卒よりも短大卒の方が資格としては良いですよね?」
「医療事務のことを学ぶなら、専門学校に行くしかないですか?」
「自分のお金で進学するんですけど、奨学金ってどんなものがありますか?」
「テストって難しいですか?課題とアルバイトは両立できますか?」
「パソコンは要りますか?学校に持ってこないといけないですか?」
「友達できますか?」

CO-COREスタッフとして活動していますが、一度にここまで質問をされたことが無かったため、私は次第に高校生さんの抱える大きな不安に引っ張られていきました。

「AOの面接って、何対何ですか?」
「私がAOで受験したときは、先生二人に対して私一人でした。」
「ええー…めっちゃ不安です!絶対無理です!」

このまま高校生さんの不安な気持ちに流されてしまっては、せっかく来てくれたのに、何も解決できずに終わってしまう。まずは自分が落ち着いて、ライフデザイン学科の「学生と先生の距離が近い」ことを伝えて安心させてあげたい。

「面接って聞くと良いイメージはあまりないですよね。でも、ライフデザイン学科の面接は少し変わっていて、面接官の先生と会話するように進んでいくんです。圧迫面接のような要素はないので、安心してください。そうですよね、森際先生?」

私は自分がAO入試で体験した「会話のように進む楽しい面接」を思い出して、ちょうど近くにいらした森際先生にお声掛けさせて頂きました。森際先生は私がAO入試で面接を受けた時の面接官だっただけでなく、入学後においても「カメラ演習」をはじめ「臨床心理学」や「カウンセリングスキル」などの心の授業で大変お世話になった先生です。

「ライフデザイン学科の面接では試験的に見るというよりも、『この生徒さんの強みは何かな?』というように、その受験生がもつ特色を引き出すことを重要視しています。面接官の先生は生徒さんのいいところを引き出すのが上手いので、安心して面接を受けてもらって大丈夫です。」

森際先生のゆっくりで丁寧な説明を聞いて、高校生さんだけでなく私も落ち着きを取り戻しました。その後も高校生さんから留学についてや学校での友達作りの実態についてご質問頂き、しばらく三人で話していると高校生さんがふと呟きました。

「でも…確かに、ここの人たちってあったかいですね。」

その言葉を聞いて、私はとても嬉しくなりました。

「学生と先生の距離が近いのが、ライフデザイン学科のいいところです。もちろん最低限の礼儀は必要ですが、友達感覚で何でも話すことができますし、クラスアドバイザーの先生もいらっしゃるので高校と同じようにクラスの先生に相談できたりもします。」




「それに今、こうして一対二で話し合えているので、面接でも何も問題ないと思いますよ。」

ここに来てすぐの硬い表情が嘘だったかのように、高校生さんはとても素敵な笑顔を見せて下さいました。

「あの、今日ってキャンパスツアーみたいなことってしてもらえますか?大学内を見て回りたいんですけど…。」

一通りの説明が終わった後、担当した高校生さんから予想外のリクエストを頂き、私は先生に許可を得て一緒に学内を巡る散歩に出ました。高校生さんの要望に応じながら、私は学内をほとんど全部歩いて案内させて頂きました。

そしてライフデザイン学科の学生のオアシス「コモンズ」を後にしたとき、高校生さんはどこかワクワクした様子で言いました。

「どうしよう!ライフデザイン学科に来たくなりました!」

他大学にも興味があるとのことで、まだ決断することは難しそうでしたが、初めてお会いした時よりもライフデザイン学科への期待度が上がっているようでした。

「友達と一緒に屋上庭園でおかしパーティーがしたい!」
「食堂や噴水広場でお昼休みを過ごしたい!」

正門でお別れするまで、高校生さんは私に入学後の楽しい想像をたくさん語り聞かせて下さいました。

今回対応させて頂いた高校生さんだけでなく、ライフデザイン学科のオープンキャンパスに起こし下さる皆様は、京都光華女子大学短期大学部のライフデザイン学科にほんの少しでも興味を持っていらっしゃるのだと思います。そもそも興味がなければ、私たちスタッフがどんなに楽しいイベントを企画しても参加して頂けませんし、ホームページやInstagramも見て頂けません。

ですが、今回のケースではライフデザイン学科への興味・好奇心が強いことが、逆に高校生さん自身の不安感を煽ってしまっている状況だったため、そのマイナス点を取り除いてあげたい一心で、私にできる精一杯の対応をいたしました。

「不安になってしまうほど、この学科に関心を持ってくれている。」
「自分一人でオープンキャンパスの情報を調べて来てくれる。」

それがどれほどありがたいことなのか、そして毎回、初めて会う高校生さんを担当させてもらえることが、決して当たり前ではないことを痛感いたしました。

今後も一人ひとりの高校生さんと保護者の皆様に寄り添う対応を心がけて参ります。ライフデザイン学科のオープンキャンパスにいらした際は、ぜひ個性豊かなスタッフとの会話をお楽しみくださいませ。

先生のコメント