学生ブログ
2021.07.27一瞬で商品の魅力を伝える!高級缶詰のパッケージデザインに挑戦しました ライフデザイン学科2年 K.M M.N S.O
「パッケージデザイン演習」では、食品ロス削減や食を通じた価値創造に取り組んでいる株式会社カンブライト様と、商品のパッケージを印刷・製造されている岩本印刷株式会社様(いずれも京都市)と産学連携の授業を通じて高級缶詰のパッケージデザインに挑戦しました。
最終回の授業では、1か月かけて制作した作品について、学生・企業の方々が、実際に店舗に訪れたお客様の視点で作品を評価しました。そして①学生投票No1 ②カンブライトNo1 ③岩本印刷No1の3つの作品を選び表彰しました。
今回は、それぞれ表彰された3名の学生に授業の感想を伝えて頂きます。
① K.Mさん (学生投票No1)
この授業を通して、商品のパッケージは買う人の客層や予算にあったものを作り、他の商品より目を引くデザインにする必要性を学びました。前半の課題(コーヒー豆のパッケージデザイン)では、私の作品は学生投票で票を得ることができませんでしたが、今回の缶詰の作品ではたくさん投票して頂き、改めてニーズを意識して、お客さんから見てわかりやすく目立つパッケージを作成することの重要性を感じました。
デザインの仕組みについて興味を持って学び、楽しく作成することができました。ありがとうございました。
② M.Nさん(カンブライトNo1)
缶詰のパッケージをデザインすると聞いたとき、私はワクワクした気持ちと不安な気持ちの板挟みになりました。前半の課題ではコーヒー豆のパッケージを制作しましたが、 教室の後ろにずらりと並ぶ友人の洗練されたパッケージを見たとき、自分の商品が幼稚でありふれた物に感じたためです。「私には、あんなにカッコいいパッケージを作ることはできない。どうすれば中身もパッケージも好まれる商品を考えられるだろう」。 白紙のコンセプト用紙に向き合いながら、19~20歳の女性が購入する1,500円の缶詰とはどのようなものかを熟考した結果、私は高校の修学旅行で食べたリゾートホテルの杏仁豆腐を思い出しました。 しかし、ただスーパーなどでよく見かける杏仁豆腐のパッケージを模倣しても面白くないと思った私は、少しずつ自分なりのアレンジを加えていきました。例えば「杏仁豆腐」の文字を「木と♡」「イと二」というような文字を組み合わせたり、赤色を薄めてピンク色にしてみる等の工夫を凝らしました。
授業の発表会では前回と同様にレベルの高いパッケージが並びました。中身も違えば外見も違う箱がところ狭し並び、本当にお店の商品棚を眺めているような気分になりました。
まさか自分の杏仁豆腐がカンブライト様のNo1作品に選ばれるとは思っていなかったため、名前を呼ばれたときは本当に驚きました。カンブライトのデザイナーさんから「幅広い年代に受け入れてもらいやすい」というコメントを頂き、自身のデザインの特徴を第三者の視点から見つめ直すことができました。また「自分にしか作れないデザインを大切にしながら、もっと様々な商品に触れてみたい」と思いました。
③ S.Oさん(岩本印刷No1)
缶詰のパッケージデザインの方向性は、斬新、元気・目立つ、高級感、カラフル、かわいい、派手 となっていました。ターゲットは19歳~20歳の同世代、女性でした。しかも1個1500円の高級缶詰です。イメージはすぐに浮かびました。
先生のコメント
デザイン企画分野では、社会に出て役に立つ実践的な学びを行う事、また授業を通じてインターンシップと同様の学習効果を得ることを目的に、産学連携授業に積極的に取り組んでいます。今回は京都市にある株式会社カンブライト様と岩本印刷株式会社様のご協力いただき「高級缶詰」のパッケージデザインの制作を行いました。
パッケージデザインは、店頭で並ぶ様々な商品の中から、商品の魅力を一瞬でお客様に伝える事がとても重要な役割となりますが、3名の作品はいずれもカッコいいとかカワイイだけでなく、「デザインを通じて相手に伝える」という点で優れていたと思います。
夏休みに御厚意で作品展を実施して頂く事になりました。学生の作品が展示されるのがとても楽しみです。