●日本、特に京都に受け継がれる伝統文化の中から日本人の美意識を探求し、長い歴史で醸成
され洗練された「和のテイスト」を実生活の中で活かす。
●美意識の理解から自身の感性と教養を高め、「和」の精神性をもった心豊かな国際人への成長
をめざす。
・日本の伝統文化からファッション(衣装・髪型など)の歴史・変遷について知る
・美しい所作を知る・体得する(伝統芸能の体験など)
・きものの扱い方を知り、着付けを体得する (浴衣から晴れ着、「十二単衣まで」)
・毛筆・墨による「書しょ」の魅力を知り、自分の名前を毛筆で美しく書く
・伝統文化作家・継承者を訪ね、作品鑑賞と和の美に対するお話しを伺う

 

京都は、日本の伝統文化が大切に受け継がれ、生活の随所に「和のテイスト」が息づいてい
る街です。この活動では、資料からの学習と併せて、実地での見学あるいは伝統文化に携わ
るゲストを迎え、日本人の繊細かつ大胆なデザインセンスに触れ、日本の伝統美についての
理解を深めます。
これまでには浴衣・着物・婚礼衣装の扱い方や着付け、地毛による結髪(日本髪)の公開講習会、書道、十二単衣
の着付けも行いました。フィールドワークとしては、能舞台を訪問し、舞台上での構えや型の体験、能面・能装束
の見学、祇園祭鉾立ての見学、国立文楽劇場での技芸員(語りの大夫さんや人形遣いの方)の解説と文楽鑑賞、老舗
菓子店では職人さんによる和菓子づくりを見学、西陣織発祥の地である西陣の史跡、、伝統産業の老舗の並ぶ寺町
界隈の探訪などに出かけました。
また、「十二単衣」(女房装束)の着付け(衣紋)を学び、右京区の市民講座で発表しました。指導・コーディネーター
は京都の能楽師の子女であり、本学卒業生・旧職員(女性キャリア開発研究センター)が担当します。
① 舞台芸術・きものの着付けなどの見学・体験から、美しい所作や立ち居振る舞いを学びます。
② 本学所有の財産、「十二単衣」(女房装束)を用いて、座学とともに着付けの作法を将来的には、
地域のイベントなどでの教養講座として披露できればと考えています。
③毛筆・墨による「書」の濃淡・空間の美しさや躍動感を知り、社会人として身に付けておい
てほしい、「筆で字が書ける」ことをめざします。
まずは、自分の名前を美しく書けるようになるところから始め、楽しみながら文字を書け
るように進めます。
④ 伝統工芸作家を訪ね、伝統文化継承にまつわるお話や作品に込めた思いを伺い、できれば体
験学習(陶芸など)を行う予定です。

 

企画書