京都は、日本の伝統文化が大切に受け継がれ、生活の随所に「和のテイスト」が息づいている街です。この活動では、資料からの学習と併せて、実地での見学あるいは伝統文化に携わるゲストを迎え、日本人の繊細かつ大胆なデザインセンスに触れ、日本の伝統美についての理解を深めます

(指導・コーディネーター:京都の能楽師の子女であり、本学卒業生・旧職員(女性キャリア開発研究センター)が担当)

① 舞台芸術・きものの着付けなどの見学・体験から、美しい所作や立ち居振る舞いを学びます。

本学所有の財産、「十二単衣」(女房装束)を用いて、座学とともに着付けの作法を学び、将来的には、地域のイベントなどでの教養講座として披露できればと考えています。

毛筆・墨による「書」の濃淡・空間の美しさや躍動感を知り、社会人として身に付けておいてほしい、「筆で字が書ける」ことをめざします。まずは、自分の名前を美しく書けるようになるところから始め、楽しみながら文字を書けるように進めます。

伝統工芸作家を訪ね、伝統文化継承にまつわるお話や作品に込めた思いを伺い、できれば体験学習を行う予定です。

〔これまでの実績〕

・浴衣・着物・婚礼衣装の扱い方や着付け、地毛による結髪(日本髪)の公開講習会、書、十二単衣の着付け

・フィールドワーク:能舞台を訪問し、舞台上での構えや型の体験、能面・能装束を見学、祇園祭鉾立ての見学、国立文楽劇場での技芸員(語りの大夫さんや人形遣いの方)の解説と文楽鑑賞、老舗菓子店での職人さんによる和菓子づくりの見学、西陣織発祥の地である西陣の史跡、伝統産業の老舗の並ぶ寺町界隈の探訪など

・その他:「十二単衣」(女房装束)の着付け(衣紋)を学び、右京区の市民講座で発表。