京都は、日本の伝統文化が大切に受け継がれ、生活の随所に「和のテイスト」が息づいている街です。この活動では、資料からの学習と併せて、実地での見学あるいは伝統文化に携わるゲストを迎え、日本人の繊細かつ大胆なデザインセンスに触れ、日本の伝統美についての理解を深めます。
① 舞台芸術・きものの着付けなどの見学・体験から、美しい所作や立ち居振る舞いを学びます。
② 本学所有の貴重な「十二単衣」(女房装束)などを用いて、座学とともに着付けの作法を体験、きらびやかな平安時代の国風文化(王朝文化)を学びます。
③ 毛筆・墨による「書」の濃淡・空間の美しさや躍動感を知り、社会人として身に付けておいてほしい、「筆で字が書ける」ことをめざします。まずは、自分の名前を美しく書けるようになるところから始め、楽しみながら文字を書けるように進めます。
④ 伝統工芸作家を訪ね、伝統文化継承にまつわるお話や作品に込めた思いを伺い、できれば体験学習を行う予定です。
⑤ フィールドワークとして景勝地や歴史的建造物を巡り、自然と建造物の調和や空間の美しさ知り、さらに京都ならではの「身近な国宝」などを見学し、教養を身につけます。
これまでには浴衣・着物・婚礼衣装の扱い方や着付け、地毛による結髪(日本髪)の公開講習会、書、十二単衣の着付けも行いました。フィールドワークでは、能舞台を訪問し舞台上での構えや型の体験、能面・能装束の見学、祇園祭鉾立ての見学、国立文楽劇場での技芸員(語りの大夫さんや人形遣いの方)の解説と文楽鑑賞、老舗菓子店では職人さんによる和菓子づくりを見学、西陣織発祥の地である西陣の史跡、伝統産業の老舗の並ぶ寺町界隈の探訪などに出かけました。また、「十二単衣」(女房装束)の着付け(衣紋)を学び、右京区の市民講座で発表しました。指導・コーディネーターは京都の能楽師の子女であり、本学卒業生・旧職員(元 女性キャリア開発研究センター)が担当します。

 

【学生に向けて】
幅広い分野・テーマの中からメンバーに学んでみたいものを選択してもらいます。
自身の学びを、人のために役立てる機会も考えていきましょう。
京都光華ならではの恵まれた環境のもと、日本の伝統文化から「美」を学び、体得し、背筋をピンと伸ばした、爽やかな女子大生になりませんか?