χ2検定3(クロス表データの利用)

  クロス表のデータを利用して、SPSSでχ2検定を行う方法を習得しましょう。

クロス表のデータ

  論文や報告書には、結果集計のクロス表が掲載されているときがあります。この表のデータを再検定したいとき、SPSSでは、どのようにデータを用意するのでしょうか。

  賛成 反対
男性 150人 100人
女性 120人 143人

 この表から、 「性別」という変数を作成し、男性を「1」、女性を「2」とコーディングしましょう。同様に「意見」という変数を作成し、賛成を「1」、反対を「2」とコーディングしましょう。これをいままでのデータセットと同様に1ケース1行で作成すると次のような大変な作業をしなくてはいけません。

 

ケースの重み付け

 SPSSでは、「データ」-「ケースの重み付け」 で、統計分析を行うためのケースに異なる重みを付けることができます。このために用意するデータは、次のようになります。

 このデータを用意したら重み付けの操作を行います。

 

例題1:クロス表のデータを用いてχ2検定をしましょう。

操作手順

1.上の図を参考にデータビューウィンドウにデータを入力します。

2.「データ」-「ケースの重み付け」をクリックして表示される「ケースの重み付け」ダイアログボックスで、「ケースの重み付け」にチェックします。

 

3.「度数変数」に重み付けの数字が入った変数「人数」を指定して、「OK」ボタンをクリックします。

4.「分析」-「記述統計」-「クロス集計表」で、χ2検定を実施します。

 この結果を見ると、データの総数が513人になっていることが分かります。また、「性別と意見のクロス表」を見ると、各セルに重み付けに使用した人数が出力されていることがわかります。

ケースの重み付けに関する注意事項

1.変数の値は、データ ファイル内の 1 つのケースが表す観測数を示していなければなりません。

2.小数点付きの値は有効です。それが意味がある場合は正確に使用され、(クロス集計表のような) ケースが集計される場合にも使用されます。

3.重み付け変数をいったん適用すると、別の重み付け変数を選択するか、重み付けをオフにするまで有効になっています。重み付けデータ ファイルを保存すると、重み付け情報はデータ ファイルとともに保存されます。重み付けは、ファイルを重み付け形式で保存した後でも、いつでもオフにすることができます。