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日日是好日 : 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ

2018.12.06

この本はフリーのルポライターである著者が、仕事とは別に25年間続けているお茶について書いたエッセイです。私はいつか、どこかのおうちでお茶などを点てていただく機会があった時のために、ほんのちょっとだけ習ったことがある程度の、本当の門外漢です。そんな私でも、とても感動して読むことが出来ました。あまりに感動してしまったので、お茶のお稽古を長く続けている義妹に1冊余分に買って「すんごく良いから、読んでみー」と押し付けてしまったほどです。この本は「お茶」について語っているだけでなく、著者の人生そのものについて語られているのです。
著者の母親に「お辞儀が違う。タダモノじゃない」と言わしめた、お茶の先生は出過ぎたところがなく、ふんわりとしていて、上品で、気配りが行き届いている素晴らしい人物です。最初は、「お茶」の「形を作ってから心を入れる」やりかたに、「そんなの形式主義だわ」と著者は反発を覚えました。いろいろな疑問を先生から言葉で説明してもらいたかったのですが、いつの間にか「頭で考えなくてもスッスッと勝手に手が動いていくことに」びっくりしたり、和菓子より「ケーキのほうがいい」はずだったのに、先生が「ひとっ走り」して取り揃えて下さる色とりどりの和菓子の、美味しさ・美しさに目覚めたりしていきます。この先生に巡り会えたことも、著者の幸せなのかな、と思いました。
黒木華さん主演で映画化もされており、樹木希林さんが先生役で出演されています。こちらは、季節の移ろいが美しい映像となっていて、気持ちが洗われるようでした。(I)

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