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「ラノベとブンガク 書店ガール5」 碧野圭[著] PHP研究所 2016.5

2016.11.30

書店ガールシリーズの中では、私はこの「5」が一番おもしろかったです。書店ガールの登場人物は皆、本に対する愛にあふれていて、その「愛」が登場人物の気持ちを結び付け、幸せな大団円へとストーリーが盛り上がっていくのです。今作の主人公は男女2人。本の森取手店の店長になった宮崎彩加。小さな駅ナカ書店でも、アルバイトの子達を巻き込んで、お客様の心に届く店作りに励みます。一方の主人公は、小幡伸光。新設のライトノベル文庫の編集長に任じられ、新しいレーベルの命運をかけて、新人賞を獲得した『鋼と銀の雨がふる』を何とか爆発的なヒットにつなげようと奔走します。この2人の物語が重なって、アルバイトの田中君の家族愛もからまってお話はラストへと昇華していくのです。 著者の碧野さんはライトノベルの編集者だった経歴を生かし、出版社の現状などがリアルに描かれていて、読む物を引き付け、飽きさせません。逆境の中にあっても、登場人物が各々の立場で、プロフェッショナルとして誠意を持って仕事にあたる姿が、読んでいて幸せな気持ちになります。(i)
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