図書館からのお知らせ

「ぶち猫コヤバシ、とら猫タネダの禅をさがして」 (188.8 S/BrHe 2階閲覧室)

2007.01.27

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「禅」なんて単語のつく本を手に取るとは、自分でも思ってもみませんでした。
でもタイトルにあるように、何とメインは「コヤバシ」と「タネダ」というネコ。

「禅は、花のなかにも陽射しを浴びるひとくきの雑草のなかにも見出されるのだからひょっとしたらネコのなかにも」とは本文より。禅寺で修練を重ね僧侶となったぶち猫コヤバシは、見習い小僧猫タネダを伴って精神修行の旅へ。道中、旅先、コヤバシはタネダに教えを諭します。それは「禅」として頭に浮かぶムツカシサやカタクルシサのようなものはなく、読みすすむことができます。「すべての信仰は結局のところほほえみとよろこびの大切さを説いている。(中略)幸せそうな顔を見せるようにしよう。それは隣人に向ける贈り物」という文章は心に残ったものの一つです。言葉は難しくないけれど実践は・・・。

そして、この本のもう一つの魅力は挿絵です。シンプルな線で描かれた絵が想像をひろげます。
絵本としても楽しめるのでは?(P)

「幕末・明治豆本集成」 ( 022.5/KaYa C書庫)

2007.01.19

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この本で取り上げている「豆本」とは婦女子向きの小型絵本で、今でいう「絵本」の元祖。学術書なので豆本についての調査・研究結果が詳しく書かれているのですが、単純に鮮やかな版画など目で楽しめます。「かちかちやま」や「桃太郎」など馴染み深い作品に、複数のバージョンがあることも知りました。

中でもおすすめは「猫のはなし」です。 「こま」という飼われ猫、可愛がられすぎて主人の膝の上から離れられず、このままでは大好きな隣家の「とら」と夫婦になれない。そして二匹は何と駆落ちを決行、しかも「こま」に横恋慕する「くま」なる猫が現れ…。

絵本でこんな内容!?でもなぜに猫!?この様々な豆本に登場する動物は、ほとんど普通に五本指を持って、普通の人間等身なのです。そこが「絵本」というべきか。だから二匹の駆落ちシーンも着物に頬被り、手に手を取ってという姿。それがまた何ともおもしろいのです。ただこの「豆本」、かなり大型です…。(P

「101の幸福なお菓子 : 最高に楽しい時間のための、とっておきのスイート」 (596.6 S/YaRe 2階閲覧室)

2007.01.06

013614730000.jpg お菓子作りが得意な人はもちろん、作るのはちょっと苦手…という人にもおすすめの一冊です。とっても簡単なものから、ちょっと難しいものまで、101ものレシピが載せられています。一つ一つのレシピには、著者である山本麗子さんからのコメントが付けられていて、作るときのコツを教えてくれるので、失敗なく作ることができます。

自分で作って食べるのもいいですが、誰かに「おいしい!」と言ってもらえると、また次も作りたくなるはずです。初めは簡単なクッキーなどから、お菓子作りに慣れてくれば、クリスマスケーキやバレンタインにむけてチョコレートトリュフにチャレンジしてみては?