図書館からのお知らせ

「刑務所のリタヘイワース」(「ゴールデンボーイ : 恐怖の四季春夏編」に収録) (新潮文庫 1階文庫コーナー)

2008.07.19

スティーヴン・キングといえば、ホラーや超常現象の小説を書く作家として有名です。今回は、超能力や血みどろな世界が描かれていない「刑務所のリタヘイワース」をご紹介します。このタイトルではピンとこない方もいると思いますが、映画「ショーシャンクの空に」の原作だと聞くと多くの方がご存知ではないでしょうか。

銀行員のアンディは妻とその愛人を殺したという身に覚えの無い罪で終身刑の判決を受け投獄される。それでも明日への希望を信じて闘い続けるアンディ。ショーシャンク刑務所の中での辛くて孤独な生活の中で知り合う「調達屋」レッドとの交流。アンディの長くて気の遠くなりそうな計画とは?最後には大きな希望を抱かせてくれ、ジワっと感動を覚える秀作です。

私は最初に小説を読み、映画を見ましたが小説の雰囲気を損なうことなく表現されていて、映画でもまた感動したことを覚えています。映画は1994年に作られましたが、未だに高い評価を受けています。映画のDVDも図書館に所蔵していますので、お時間のあるときにどうぞ。(M)

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「演出家の仕事」(岩波新書 新赤版1105) 2階新書コーナー

2008.07.19

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みなさんの趣味は何ですか?料理?それとも、運動??
この中に舞台鑑賞が趣味って言う方もいるんじゃないでしょうか?そんな方にはこの本がお勧めです。

舞台を見に行くということは当たり前に“演じる役者”を注目しますよね。では今回は視点を変えて、舞台を操る演出家に興味を持ってみませんか?数々の賞を取り、新国立劇場の芸術監督をも勤め上げた栗山民也によるこの一冊。普段覗くことのできない稽古現場の様子や、世界の演出家たちのエピソードも知ることができます。中には栗山氏お勧めの戯曲も紹介されているので、これを読んだ後に早速気になる戯曲も・・・なんて言うのもいいかもしれませんね。(R)