図書館からのお知らせ

「あきらめない : 働くあなたに贈る真実のメッセージ」村木厚子著 日経BP社 2011.11 289.1/MuA(2階閲覧室) 「困ってるひと」大野更紗著 ポプラ社 2011.6 916/OSa(3階閲覧室)

2012.10.10

この「おすすめ本」を書くにあたり、最近読んだエッセイ2冊のどちらで書こうかと悩みました。何となく興味をもって手に取ったこの2冊、ふと気づけば同じテーマにも思えてきました。もちろん内容は全然違います。「あきらめない」は郵便不正事件で逮捕拘留(後に無罪確定)された村木さんの入省から今までのキャリアと、事件で拘留された日々の思いがつづられています。かたや「困ってるひと」は何の迷いもなく難民支援活動に力を注いでいた女子大学院生が、一転難病発症。その想像を絶する闘病生活が、なんとも軽妙にしかし冷静につづられています。
どちらもある日突然、「それ」はやってきます。しかもとてつもない大異変、大事件であるにも関わらず、このお二人は前向きなんて言葉では言い尽くせない思いで立ち向かっておられます。「あきらめない」「絶望は、しない」。どうしてそんなに強くいられるのか。はたして自分だったら? 日々の「普通」を、「変わらない毎日」の大切さをかみしめつつ、新聞での事件報道や難病認定の記事を見つめました。(pon)

 

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