図書館からのお知らせ

「かんさい絵ことば辞典」ニシワキタダシ(著)ピエ・ブックス 2011.9

2017.05.26

突然ですが、みなさんは関西出身ですか?
関西出身ならば、「なんでやねん」「おおきに」「まいど」といった関西弁に、幼き頃より慣れ親しんできたことでしょう。関西出身ではない私からすると、関西弁はテレビの中だけの言語というイメージでした。それが今では、右を見ても左を見ても関西弁。毎日刺激を受けるうちに、どんどん関西弁の魔力にトリツカレ、思わず手に取ってしまったのが、『かんさい絵ことば辞典』です。辞典といっても、決して堅苦しいものではありません。日頃よく耳にする関西弁から、昔使われていた関西弁まで、いろいろな関西弁を
イラストで表現しています。
兵庫県出身大阪在住の著者、ニシワキタダシさんのゆる~いイラストと絶妙な例文に、思わず、ぷっと笑みがこぼれてしまいます。巻末には、主な登場キャラクターの紹介もあるので、それを読んでから例文を読むと、よりいっそう楽しめると思いますよ。付録の「かんさい名所絵すごろく」や「かんさいグルメ検定」にも、ぜひ挑戦
してみて下さい。
根っからの関西人のあなたにも、関西初心者のあなたにも、おすすめの一冊です。(H)

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「私が彼を殺した」 東野圭吾(著) 講談社 2002

2017.05.26

東野圭吾さんと言えば思い浮かぶのは『ガリレオ』『容疑者Xの献身』『白夜行』等がありますが、「加賀恭一郎シリーズ」もなかなか面白い本です。1~10まであり『卒業』『眠りの森』『どちらかが彼女を殺した』『悪意』『私が彼を殺した』『うそをもうひとつだけ』『赤い指』『新参者』『麒麟の翼』『祈りの幕が下りる時』一つ一つ独立した作品になっているので順番に読まなくてもシリーズの一部を読んでも楽しめるのですが、刊行順に読んだほうがいいかなと思います。この中で印象に残ったのは『私が彼を殺した』の作品で本来なら最後に犯人の名前が判明するストーリーがこの本には無く「犯人はあなたです」で終わり「えっ誰?知りたい」と思い読んだ人に一緒に謎を解いてみない?と、もう一回思い出して犯人を当てようと紙に書いてお互いの考えを出し合いながら会話を楽しめる本だなと思いました。また『悪意』もおすすめです。読後に「だまされた!」と言いたくなる本です。(C)
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