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『往復書簡』 湊かなえ[著] 幻冬舎 2010.9 913.6/MiKa(3階閲覧室)

2013.04.02

この小説は、「十年後の卒業文集」、「二十年後の宿題」、「十五年後の補習」の三部構成になっていて、それぞれ手紙の形で物語が進められている。その中の「二十年後の宿題」は「北のカナリアたち」という題名で映画化された。

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退職し入院中の元教師が、小学校の教え子の青年に、今はみな成人している他の教え子たちの現在の状況を見てきてほしいと依頼するところから物語が始まる。
20年前、クラスの数人の教え子を連れて川へ遊びに行き、そこで不幸な事故が起きてそれぞれの子供たちの心に一つの傷を残した。頼まれた青年はそのひとりひとりの教え子たちを尋ねて、話を聞き先生に手紙で報告する。その中で事故についていろいろな事実が分かってくる。そして最後に青年自身も思わぬ事実を知ってしまうことになる。
ひとり会うたびに新事実が次々と出てきて物語に引き込まれていく。同じ出来事を体験した者でも、一人ひとりが違う捉え方をしていているところが興味深く、書簡形式のストーリーがミステリーを盛り上げている。  (K)

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