大学共学化に関するQ&A

共学化の目的について

Q1.共学化の背景や目的、メリットについて教えてください。
本学園は創立85周年を迎えるにあたり、「これまでより良い感じになった」という実感を持てる「Well-Beingな社会を創る」という願いを掲げ、ワクワク感漲る大学創りに挑戦しています。
本学園は創立以来、建学の精神である仏教精神による人間教育を行い、思いやりの心を育む情操教育を核とした人材育成に邁進し、多くの有為な女性を世に送り出してきました。
一方で社会情勢も大きく変化した現在、男女の進学率はほぼ同等となり、80年余にわたる本学園の取り組みが社会にわずかながら影響を与え、創立当初の女性の学習機会を確保するという目的の一端はある程度達成できたと考えています。しかしながら、グローバル化やデジタル化が急速に発達する現代社会において、価値観の相違や経済格差などによる「分断」や、さらには持続可能性の確保などの課題が新たに生じています。
そうした状況を鑑み、本学園は男女の隔てなく全ての人間を対象とする仏教精神の原点に立ち戻り、女子のみ教育から共学化し、あらゆる価値観を持つ人々がともに学び高めあい、女性も男性もともに輝く社会実現に向けた人間教育、共創する人材育成に取り組んでいきたいと考えています。
女子のみを対象とした教育により育まれた本学園の伝統である「まじめさ」「寛容さ」「落ち着きのある安全な環境」を大切にしながらこれまでの共学校にはない新しいタイプの共学校を創っていきます。
Q2.共学化により、地域社会との関わり方や、
地域社会における大学の役割に影響はありますか?
本学では、産官学連携によるまちづくりや地域の課題解決の他、本学の教育特性や知的財産を活かした公開講座・イベント等の開催を通し、地域・社会貢献を推進しています。これまでいずれも女子に限定しておりませんでしたが、性別問わず多くの方にご参加いただけることで、それぞれの取り組みがさらに充実し発展するものと考えております。

授業・学びについて

Q3.共学化によって学部学科の変更はありますか?
2026年度入学生より「キャリア形成学部 キャリア形成学科」および「人間健康学群」は「社会学部 社会共創学科(仮称・設置構想中)」へ発展的改組・統合を予定しています。なお、在学生の皆さんについては、ご自身が入学された学部・学科・専攻・学群の名称は卒業まで変更されません(入学時の学部・学科・専攻・学群名称での卒業となります)。
Q4.教員の構成は変わりますか?
各学科によって男女比は異なりますが、いずれの学科も複数名の男性教員が在籍しています。
共学化後も、質の高い教育を維持するため、また多様な視点から学べるような教員構成を目指します。
Q5.共学化によって授業の内容や形式に変更はありますか?
授業の内容や形式については一部変更を予定していますが、基本的なカリキュラムの質や方針は変わりません。
共学化後は、男女問わず活発な意見交換が可能な授業環境を目指します。
Q6.水泳・柔道などの実技が伴う授業は、
性別に関係なく一緒に受けるのでしょうか?
基本的には、性別に関わらず一緒に受講します。
ただし、授業内容や安全面、学習効果を考慮し、必要に応じて男女別で行う場合もあります。例えば、柔道のように身体的接触が多い種目では、男女別にグループを編成することがあります。
Q7.実習は男女で異なりますか?
実習は、学内で行うもの(演習・実験・実習科目)と学外で行うもの(臨地実習やインターンシップ等)があります。
基本的に、実習は性別によって異なることはありません。ただし、実習の内容や目的、実習先の受け入れ体制などにより、男女別で行う場合もあります。例えば、学外実習においては、実習先の事情や安全面を考慮し、男女別にグループを編成することがあります。
Q8.在学生(2025年度以前入学生)への影響はどのようなものがありますか?
共学化によって学内の雰囲気や環境に変化が生じる可能性はありますが、在学生に配慮し、安心して学業を続けられるようサポート体制を整えます。
一部、入学年度が混在して履修する科目については、男女が同じ授業を受講する場合もありますが、授業内容や履修に大きな影響はありません。
Q9.在学生(2025年度以前入学生)の学年に男子学生が
入ってくる可能性はあるのでしょうか?
2026年度以降の入学生からの受け入れとなるため、2025年度以前入学生の学年に男子学生が入ってくることはありません(編入学含む)。
ただし、一部、入学年度が混在して履修する科目については、男女が同じ授業を受講する場合もあります。
Q10.共学化後も在学生および卒業生には、同様の証明書発行が可能でしょうか?
2026年度以降も、証明書の発行については問題なく可能となります。
ただし、大学名称の変更に伴い、2026年度以降大学名称変更の旨、併記する形となります。
Q11.在学生の卒業証書については、どのような大学名称での発行になりますか?
2026年度以降に卒業される在学生の方については、変更後の大学名称での卒業証書発行となります。
Q12.取得可能な資格は男女で異なりますか?
各学科で取得可能となる資格について、男女で違いはありません。
ただし、「助産師」のみ、保健師助産師看護師法により「女子」と規定されているため、助産学専攻科は「女子のみ」の受け入れとなります。
Q13.共学化によって女子大学としての特色が薄れることはありませんか?
共学化後も、これまで本学が築いてきた特色(教育・研究・文化)を活かし、全ての学生が成長できる環境を整えます。また、これまでの伝統である「まじめさ」や「寛容さ」などの光華らしさを継承しつつ、より魅力的な大学へ進化させます。卒業生や在学生との連携も図り、伝統を未来に繋げます。

学生生活について

Q14.大学生活に不安を感じた際、相談できる場所や仕組みはありますか?
本学には学生相談室を設置しており、専門のカウンセラーと面談いただけます。不安を感じた時は気軽にご利用ください。相談内容については秘密を固く守ります。
Q15.男子学生が少なく孤立するようなことはありますか?
行事、クラブ・サークル等、性別や学科・学年に関係なく交流できる機会がありますので、ご安心ください。
Q16.更衣室は男女別に用意されていますか? また男子トイレはありますか?
更衣室・ロッカー、トイレは男女別に用意しております。またトイレは誰もが使用いただける多目的トイレも設置しています。
Q17.共学化に伴う学費や奨学金制度の変更はありますか?
共学化に伴う学費や奨学金制度の変更はございませんが、例年どおり教育内容や制度の改定により学費・奨学金に変更が生じることがあります。学費については、2026年度入学生は2025年5月に発刊される2026年度入学者選抜要項にてお知らせいたします。在校生は2025年2月にお知らせのとおりです。
Q18.宿泊を伴う行事(海外留学や研修)の際、性別によって違いはありますか?
部屋は別室になりますが、行程や実施内容に違いはなく、性別に関係なくご参加いただけます。
Q19.学校行事は、性別に関係なく参加できますか?
参加いただけます。大学祭以外にも、男女関係なく皆さんに楽しんでいただけるイベントを企画しておりますので楽しみにしておいてください。
Q20.男子学生が入部できるクラブ・サークルはありますか?
ございます。また新しくクラブ・サークルを立ち上げることも可能です。(人数等の一定条件を満たす必要あり)

福利厚生について

Q21.食堂メニューは男子学生でも満足できますか?
食堂運営会社と相談し、男性にも満足いただけるラインナップを準備中です。
Q22.男子学生が入れる寮はありますか?
あいにく女子寮のみしかなく、男子学生が利用できる寮はございません。代わりに、「株式会社学生情報センター(ナジック)」を紹介窓口として、学生寮・マンション等の紹介を行っていますので、下宿先を探されている方は気軽にお問い合わせください。

就職支援について

Q23.元女子大学ということで男子学生の就職が不利になることはありますか?
不利になることはありません。業界や企業などにより求める人材像が異なり、男女共に多様な職種で活躍できる場は確実に増えています。本学では、多くの企業・団体に本学が養成する人材像を広く周知するとともに、時代の流れや環境の変化、社会的なニーズに応える適切な支援体制を構築いたします。男女に関わらず学生全員が納得感を得られる進路を実現できるようサポートいたします。
Q24.一般企業への就職を希望しています。就職活動のサポートはしてもらえますか?また、人気の高い業種(IT関連、商社、保険、金融など)への就職は可能ですか?
可能です。No.23のとおり、学生全員が納得感を得られる進路を実現できるよう学生の選択肢・機会の最大化に努めます。また、学内での就職ガイダンスや各種セミナーの開催、個別面談、履歴書やエントリーシートの添削、面接練習など、個別対応に注力し、女子大学として積み上げてきたきめ細かな就職支援を行います。共学化に伴い、求人件数も増えることが想定され、個人の希望に沿った企業等の選択肢の幅が広がります。
Q25.男子学生が活躍できる就職先はどのような分野でしょうか?
これまで割合の多かった総合職や建設業・製造業にとらわれず、現在は多様性やジェンダーの視点から、幅広く活躍できる業種や就職先が増加しています。これらの適切な情報を提供し、納得感を得られる進路を実現できるようサポートいたします。
Q26.医療系の専門職における男性のニーズは?
看護師、リハビリ職(作業療法士・言語聴覚士)などの医療系の専門職は、多様性やジェンダーの視点から増加傾向にあります。そのような点からも、女子学生と同様にきめ細かな就活支援を進めていきますので、ご安心ください。教育・心理・栄養の分野についても、それぞれの現場で男性が活躍していることから、ニーズは増えていくことが予想されます。これらの適切な情報を提供し、納得感を得られる進路を実現できるようサポートいたします。
Q27.男性の看護師について、就職活動で女子との違いはありますか?
就職活動での違いはありません。No.26のとおり、特にICU・介護現場・精神科・救急現場・重度なケアでのニーズも高まっています。これらの適切な情報を提供し、納得感を得られる進路を実現できるようサポートいたします。
Q28.男性のリハビリ職について、就職活動で女子との違いはありますか?
就職活動での違いはありません。リハビリ職(作業療法士・言語聴覚士)は、男性・女性ともに活躍できる職業です。多様な現場でリハビリ職として活躍できるよう、適切な情報を提供し、納得感を得られる進路を実現できるようサポートいたします。
Q29.男性の幼稚園教諭・保育士について、就職活動で女子との違いはありますか?
就職活動での違いはありません。幼稚園教諭や保育士は、男性も活躍できる職業です。男性・女性ともに、子どもたちと向き合いともに成長できる保育・教育者として活躍できるよう、適切な情報を提供し、納得感を得られる進路を実現できるようサポートいたします。
Q30.男性の心理職について、就職活動で女子との違いはありますか?
就職活動での違いはありません。心理職は、男性も活躍できる職業です。心理学の知識や技術を活かして、相談や支援、心理判定などを行う能力を生かせるよう、適切な情報を提供し、納得感を得られる進路を実現できるようサポートいたします。
Q31.共学化後のキャリア支援体制はどのようになりますか?
Q23・Q24のとおり、学生一人ひとりの就職活動を積極的にサポートします。

施設・設備について

Q32.男性用トイレは、十分な数・スペースが確保されていますか?
共学化まで(2026年3月末)に、男性用トイレの増設工事を実施いたします。十分な数を確保しておりますので、ご安心ください。
Q33.男子学生用の更衣室は、ありますか?
共学化まで(2026年3月末)に、体育館内に男性用の更衣室を設置いたします。ご安心ください。
Q34.男子学生が増えることで、学生の利用できるスペースや施設は十分に確保されますか?
男女別のロッカーやトイレの他は、どなたにもお使いいただける共有のスペース・施設となっており、各学科コモンズや各種ホール、図書館やラウンジ等キャンパス内に多くございます。皆さんの交流や休憩にご利用ください。

海外留学について

Q35.奨学金留学や海外研修は男子学生でも可能でしょうか?
もちろん可能です。現地滞在先は男女別々の部屋になります。
※昭和女子大学ボストン校(アメリカ)は、女性のみの留学可能です。
※梨花女子大学・語学堂(韓国)は、男女共に留学可能です。

国際交流について

Q36.国際交流イベントや語学ラウンジ等は男子学生でも参加可能でしょうか?
もちろん可能です。これまでも国際交流イベントには学外から男子留学生に多くご参加いただき、交流を深めています。

入試について

Q37.入試について詳しく知りたいのですが。
ぜひ、オープンキャンパスにご参加ください。入試制度の詳細を説明いたします。
Q38.学校推薦型選抜(指定校制推薦)で男子の割当はありますか?
学校推薦型選抜(指定校制推薦)の推薦枠に男女別の人数割当は行いません。推薦枠について詳しくは在学中の高等学校の先生にお尋ねください。
Q39.男子の募集人数はどの程度ですか?
各入試の募集人数は男女合わせたものであり、男子に限った募集人数枠は設けません。
Q40.入試方式は男女で変わりますか?
入試方式は男女で共通です。
Q41.入試に関して、男女で有利・不利はありますか?
合否判定は一定の基準を満たしているかどうかで決まりますので、性別による有利・不利はありません。
Q42.編入学で男子の入学は可能ですか?
3年次編入学については2028年度入試から男子の受け入れを予定しています。
2年次編入学は、最短で2027年度からの受け入れとなります(2026年度生と同様の学年)。
Q43.全学部で男子の入学は可能ですか?
大学・短期大学部・大学院の全ての学部・学科・専攻・研究科で男子の入学が可能です。ただし、No.12の理由から助産学専攻科は女子のみの受け入れとなります。