Koka's Heart

短期大学部 ライフデザイン学科

二人のリーダー

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二人のリーダー

「今まで一緒にがんばってくれて、ありがとう」。もう一人のリーダーの声が胸にこだまする。半年間の努力や葛藤が涙になってあふれる。入学して最初の年、嵐山が紅葉に染まる11月のことだった。

入学して早々、先生から「〝嵐山シャルソン〟のスタッフをやらないか」と誘われた。嵐山の魅力を発信するためのイベントで、学内外から参加者を募り、特定のエリアで観光を楽しみながら親睦を深めてもらい、大学で交流パーティーを開くというものだ。スタッフはすべて1年生。企画・運営・広報全体を学生が主体となって進めなければならない。ホームページの開設や、SNSでの告知、企業訪問に興味があったので、私はPRの担当に。一緒にPR担当を務めたのが新上さんだった。

シャルソンが約3カ月後に迫る8月。リーダーが決まらないまま時間が経ち、当日の準備どころか、参加者も開催資金も集まっていなかった。教職員の方々から「開催は難しいのではないか」と忠告され、イベント中止が目前に迫る状態に陥った。これまでがんばったチラシやSNSでのPR活動を無駄にしたくない。諦めたくない。その思いに突き動かされ、真夏の太陽が容赦なく照りつける中、新上さんと二人でプロジェクト担当の職員の方の元へ相談に行った。数時間の話し合いの結果、私たちの思いを真摯に受け止め、規模を縮小しての開催を提案してくださった。長い一日だったことを覚えている。スタッフ同士の人間関係に不安もあった。「うちもがんばるから、二人でリーダーとして、一緒にがんばろう」と新上さんに励まされ、一念発起。それからは、とにかく働いた。予算案の作成、協賛企業への企画書やるべきことは山積みだった。

スタッフ全員で協力し、努力した結果、学内からも学外からも大勢の参加者を集めることができ、無事に迎えた開催の日。参加の印である水色のイベントTシャツを着た人たちが、秋の嵐山を楽しんでいた。その笑顔を見ると、胸が熱くなった。全てが終わり、新上さんが私にくれた「ありがとう」の言葉。涙がこぼれて止まらなかった。このシャルソンをやり遂げられたのは、彼女がいたからだ。一からイベントを企画したこと。人と助け合いながら目標を叶えたこと。たくさんの人を笑顔にできたこと。うれしくて泣いたこと。すべてが人生で初めてのことだった。この経験は私の未来を築き、これからも心の支えになるだろう。

私の人生のキーワード

“社会人基礎力グランプリ”

嵐山シャルソンをテーマに出場したプレゼン大会。他の学生スタッフの推薦で新上さんと二人でやることに。朝から晩まで大学でパワーポイント作成やプレゼン練習に励んだ。人前で話すことが苦手だった私も、シャルソンを通して、胸を張って意見を伝えられるように成長できたと思う。

社会人基礎力グランプリ

D’*Lightディライト(学生リーダー活動)”

入学当初から参加していたライフデザイン学科の課外活動。嵐山シャルソンと並行して、企業とコラボした商品開発、高知県の地域と連携したイベント企画など数々のプロジェクトを経験。同学年や先輩後輩、先生とのつながりもでき、人生に欠かせない絆ができた。

D’*Light(学生リーダー活動)

“ライフデザイン学科の先生たち”

私が参加する全ての活動の拠点は、学生が自習できるライフデザイン学科コモンズ。そこには先生方がよく来られるので、つまずいたときはいつも相談。急な呼びかけでも、どの先生も快くアドバイスをくださった。先生からもらった優しさを、後輩や多くの人に分けていきたい。

ライフデザイン学科の先生たち
Message from Parents

小さいころは引っ込み思案で大人しかったあなたも、今では人の和を大切にし、自分の考えを持って主体的に行動できる女性へと成長してくれました。京都光華ではたくさんのプロジェクトやイベントの企画運営に取り組んでいましたね。どの活動も生き生きと楽しんで参加するあなたの姿が印象的でした。これからも夢に向かって自由に、自分らしく、がんばってください。私たちはずっとあなたの味方です。孝二(父)、和美(母)

在学生 短期大学部 ライフデザイン学科
在学生T.N

短期大学部 ライフデザイン学科
(京都府立 東宇治高等学校出身)
京都府出身。デザインを学べる大学を志望し、2015年ライフデザイン学科に入学。2年間の大学生活を充実させるべく、授業はもちろん、資格取得にも意欲的。D’*Light(学生リーダー活動)、オープンキャンパススタッフ、スチューデントアシスタント、嵐山シャルソンスタッフなど複数の課外活動を掛け持ちしている。嵐山シャルソンの経験から、人を笑顔にする接客業に興味を持ち、卒業後は販売職に内定。 ※2016年度取材