Koka's Heart

学生サポートセンター 学習ステーション

学びの連鎖

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学びの連鎖

緊張した面持ちで、最後の勉強に熱を入れる4年生。国家試験前日、寒さ残る早春。「がんばってきた自分を信じて、実力を出し切るんやで」と、声援を送る。間近でずっと見守ってきた、彼女たちの努力がどうか報われるようにと、祈るばかりだった。

自発的な学びを促す「学習ステーション」に、私はスタッフとして常駐している。学部も学年も違う学生が集まり、自由に話しながら勉強したり、教員やスタッフから学習支援を受けたりする場だ。私の役割は学びの輪を広げること。あいさつを交わし、皆がこの場所に馴染みやすい雰囲気をつくる。一人より二人、二人より三人で学ぶからこそ、新しい発見があることを伝えている。初対面の学生同士が教え合うことも珍しくない。課題につまずいた後輩を放っておけないらしい。毎年、目覚ましい成長を遂げる学生。私たちスタッフや先輩から学んだことを、後輩たちに教える。こうした学びの連鎖がここから生まれるのだ。

桜が咲くころ、卒業生が国家試験の結果を伝えに来る。夢を叶えた彼女たちにも、乗り越えなければならない壁が、これから現れることだろう。でもきっと大丈夫だ。皆と力を合わせて勉強した日々が、未来を拓く鍵になるはずだから。

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職 員塩﨑 正司Shiozaki Masashi

学生サポートセンター 学習ステーション京都光華高等学校にて理科の非常勤講師を経験し、1989年に専任教員となる。小学校・中学校・高等学校の教員を経て2013年より京都光華女子大学の職員に就任。主体的な学びを育む学習施設「学習ステーション」が設置された2014年より常駐スタッフとして管理運営・学生支援を担う。カウンターでの学習支援等の業務にとどまらず、学習ステーション全体を見回り、学生個々の状況に合わせたサポートや指導を行うことがモットー。 ※2016年度取材