京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 授業で京都タワーホテルのコース料理を食べに行きました ライフデザイン学科1年 Y.T

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授業で京都タワーホテルのコース料理を食べに行きました ライフデザイン学科1年 Y.T

1月13日(土)「地域連携実践演習Ⅱ」の授業で、京都タワーホテルでコース料理をいただきました。この授業は、学生提案型授業の1つであり、今年度は「マナー」をテーマとしました。服装のマナー、訪問のマナー、冠婚葬祭のマナーなど、さまざまなマナーについて学生が自ら調べるだけでなく、自ら講師となってグループワークの実践も取り入れながら授業も行うというものです。今回の食事マナーの授業は、その総まとめとなるものでした。


私にとって初のコース料理!服装や食べ方など、前夜からあれやこれや考えて緊張感いっぱいでした。さて当日!私はコートを着たまま会場に入ってしまったり、上座・下座を意識せずに座ってしまったりと、初めからマナー違反ばかりでした。入口が遠いところが上座だと学んだばかりだったのに…。




コースの開始から終了まで、ホテルの講師の方からマナーの解説をしていただきました。上座・下座については、入口からの距離のほかに窓の位置、装飾品のある壁の位置、マイクの位置などによっても変わってくるというお話を伺いました。私は間違えた分、他のみんなより忘れないと思います(笑)。





一方、椅子には左から座るそうで、これは合格でした!たまたまでしたが(笑)。理由は昔の人々が左に刀を持っていたからだそうです。日本の座り方でも同じことが言われていたことを思い出し、合理的なふるまいがマナーになっていくのは世界共通なのだと感じました。


お料理は初めて食べるものもあり、どれも見た目がキレイでおいしくいただきました。ナイフ・フォーク・スプーンについても、使う順番や使い方について、イギリス流とフランス流の違いも含めて丁寧に解説していただきました。







1番印象に残ったのが、魚料理の食べ方です。魚料理用のフォークは他のものと形が違い、丸くて太く、さらに骨が取りやすいように細い線が入っていました。今回は骨を取らなくてもよい料理でしたが、骨がある場合、真ん中に切れ目を入れ上から食べ、骨を上にあげて下を食べるという手順になるようです。難しそうですが、次回チャンスがあれば「骨あり魚」にチャレンジしたいです!


 



食事のマナー以外に、ホスピタリティを学べる場面がありました。私が来週誕生日を迎えるとテーブルで話していたことをスタッフの方が聞いていてくださったようで、京都タワーのボールペンをプレゼントしていただきました。突然のうれしい驚きでした。他にもスタッフの方々は周りをよく見て、素早く私たちに快適なサービスを与えてくださりました。ホスピタリティのすばらしさを感じました。



今回学んだ食事のマナーは、今後使う機会が増えていくと思います。教室で学ぶことと本物の場での実践は確かに違います。今回、マナーの実践の場を提供していただき、貴重な体験ができました。同時に、講師の方のわかりやすい解説とおいしい料理、それにみんなとの会話で、当初の緊張感はいつの間にか消え、楽しい時間を過ごせた授業になりました。




先生のコメント

相場先生

Y.Tさん、半年の授業、お疲れさまでした。この「地域連携実践演習Ⅱ」は、学生が自分たちでテーマを設定し、自分たちで準備し自分たちで授業を行うというものでした。スローガン的に言うと「学生の学生による学生のための授業」であり、究極のアクティブラーニングです。大変だったと思いますが、それ以上に得るものがあったと思います。教員の大変さもわかってくれたらうれしい!(笑)

さて、今回の食事実践は、授業全体のしめくくりとして位置付けたものでした。皆さん、会場に入るとき、ほとんどの人がコートを着たままでした。「訪問のマナー」を担当して、「部屋に入る前にコートを脱いでください」と講義していた人も含めて。改めて、本物の実践を体験することの大切さを実感できたと思います。〔一方、乾杯のとき、誰もグラスを鳴らさなかった(これが正解)ことも付け加えておきます。皆さんの名誉のために(笑)〕

もう1つ、今回の実践で学べた大切なことは、ホテルの講師の方がマナーについて説明されるとき、必ずその歴史的な背景を解説されたことです。それによって、当該マナーが覚えやすくなるだけでなく、もっと大切なこととして、マナーとは思いやりの心や合理的精神が長い歴史をかけてそれぞれの所作として整理されたものだということを改めて実感できたのではないでしょうか。「マナーの歴史を知る」という本授業の到達目標の1つの重要性を理解できた実践でした。

最後に、マイクの前で皆さんに1人ずつスピーチしてもらいました。どれも堂々として具体的でよいスピーチでした。私としても、皆さんの成長を実感できたひとときでした。