京都光華女子大学 健康科学部 医療福祉学科 言語聴覚専攻 ニュース 日本・ベトナムにおけるSTの現状:ゲストスピーカー

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日本・ベトナムにおけるSTの現状:ゲストスピーカー

7月4日(火)の基礎ゼミではゲストスピーカーに言語聴覚士 小田美奈先生(社会医療法人祐生会 みどりヶ丘病院)をお招きしてお話しを伺いました。

ご講演では先生が社会人を経験された後に言語聴覚士になられたこと、今の病院で行っている言語聴覚士の業務について、そして、国際協力に携わるNGO組織の一員として支援しているベトナムでのリハビリテーション活動を熱く語ってもらいました。特に海外で言語聴覚士の活動をしていることは学生にとっては「目からウロコ」と行った状態で非常に感動を受けていたようです。

以下、学生の感想文ですが、他にも多くの感動が書かれていましたが、3名の学生の文章を紹介します。

 何よりも小田先生が、言語聴覚士としてやりがいを感じることは、患者さんの回復を一緒に喜ぶことができ、患者さんより心から「ありがとう」が聞けることであるとおっしゃていました。これから自身も言語聴覚士を目指す過程で、いつでも、「人を助けたい」、多くの患者さんの笑顔を取り戻すことができる言語聴覚士になりたいという目標を常に掲げて日々頑張っていこうと思いました。

 小田先生の講演を聞きて気づいたことがある。それは言語聴覚士の仕事が他職種との連携で重要視されることである。今まで言語聴覚士の仕事は他職種とは少し孤立したイメージを持っていた。なぜなら看護師とは違い、1人で実習に行かなければならないからである。しかし、嚥下回診では1人の患者さんに対し、言語聴覚士以外にリハ科医師、運動療法士、歯科医、歯科衛生士、看護師、管理栄養士がつき、チーム医療を行っている。さらに、口腔ケアも言語聴覚士だけで行うと思っていたが、実際は歯科衛生士や看護師、ケアワーカーと協力して行っていることを知り驚いた。このように一対一で患者さんに向き合うのではなく、チームで患者さんのゴールを目指すことが必要とされるのだ。

 小田先生が参加されているベトナム・タイニン省での医療支援活動について聞くことができた。病院に行くことが当たり前にできる、日本に住んでいる私にとって、ベトナムの話は非常に衝撃的であった。先進国と発展途上国の存在は知っていたものの、発展途上国の医療関係にまで目を向けたことがなかったからだ。ベトナムの病院では、介護師もなく病院のご飯もない。そして、言語聴覚士の存在もないのだ。言語聴覚士がいないからといって、失語症の方が認知症と診断されるという話まで聞いた。それは、失語症は認知症や痴呆症とは異なると学んだ私にとっては、あまりにも残酷であると感じた。しかし、そういった現状を知れるのも改善できるのも、小田先生のような活動をされているからだと感じた。