2017.01.23

産官学連携プロジェクトⅠa・Ⅱaで企画した試作品が、京都西川の新春展示会で展示されました

「産官学連携プロジェクトⅠa・Ⅱa 」では、今年度もキャリア形成学科、健康栄養学科、医療福祉学科など学科を越えて前・後期合わせて30名以上の学生が、連携先である株式会社京都西川の商品企画に取り組みました。

取り組みを始めるにあたり、京都西川本社にあるショールームを見学させていただき、創業451年を誇る京都西川の歴史やさまざまな商品群の説明を受けました。企業内を見学することはほとんどの学生にとって初めてのことで、役員の方や各部署の担当者から説明を受け、直接お話しもできたことは貴重な経験になったと思います。また、滋賀にある製造工場にも見学する機会をいただき、布団などの寝具や新幹線のシート素材が実際にどうやって出来上がるのかを詳しく知ることができました。

いよいよチームごとに寝具の商品企画について話し合いを始め、京都西川の商品開発担当者にチェックをしていただいたりして、徐々に企画する商品の方向性を見出していきました。初めのころは商品のデザインのみ考えていたり突飛なアイデアを追いかけていたのを、いろいろな売り場を見て市場のトレンドなどを考えるようにアドバイスを受け、ターゲットとする年齢層、性別などを絞り込み、ようやく企画する商品コンセプトを決めることができました。このように企業の担当部署と交流しながら、直接アドバイスをいただけることがこの科目の特徴です。時には厳しい指摘をされることもありますが、それが学生たちが社会を知り大きく成長する礎になています。

こうした京都西川の協力を得て、「寝具・ポンチョ・枕の3つの使い方ができるアウトドア用3Way寝具」と「夏にエアコンを使用した部屋で女性の体を冷やさない、着る寝具」の2つの試作品を、京都西川 新春展示会に展示させることができました。いろいろな試行錯誤を重ね、壁にぶつかりながらも、実際の試作品として完成できたことは、学生たちにとってこの上ない達成感を味わえたと思います。

来年度も、企業と連携して商品企画に取り組める「産官学連携プロジェクト」に、学科を越えた多くの学生が履修してくれることを期待しています。